富士フイルムは、2/3インチ4K対応の放送用ズームレンズやデジタルシネマ用のPLマウントズームレンズ、放送用ビデオテープや大容量磁気テープといった製品のほか、LTOを利用したコンテンツの長期保管サービス「d:ternity」、コンテンツの管理・共有サービス「IMAGE WORKS」、大容量ファイル転送サービス「SECURE DELIVER」を披露した。

テレビレンズおよびシネレンズ関連のコーナーでは「FUJIFILM Leads 4K/8K」をコンセプトに、放送用2/3インチ4KズームレンズやPLマウントズームレンズを展示。また、新製品として、NABで発表した2/3インチ4KズームレンズUAシリーズのワイド端焦点距離8mmから望遠端176mmをカバーするB4マウントのハンディカメラ用高倍率ズームレンズ「FUJINON UA22x8」および、ワイド端焦点距離9mmから望遠端720mmをカバーする80倍の高倍率箱型望遠ズームレンズ「FUJINON UA80x9」、11月発表の「FUJIFILM LTO Ultrium7データカートリッジ」なども出品されていた。今回は、新製品がないということでACES規格対応のデジタル映像制作ソリューション「Image Processing System」の出展はなかった。4KやHDRが盛んな今こそ必要だと思うので残念であった。

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4K対応ENGカメラ用ズームレンズ「FUJINON UA22x8」。フローティングフォーカス方式により、撮影距離に応じて複数のレンズ群を制御する撮影距離による性能変化を極限まで抑制することで、近距離から無限遠の撮影まで高解像度を実現し、広角から望遠までのズーム全域で収差を極限まで抑える独自のズーム方式により、あらゆる撮影条件下で4Kの高い光学性能を実現

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箱型望遠ズームレンズ「FUJINON UA80x9」。追従性の良い駆動系を採用したほか、専用のアルゴリズムを高速CPUでアクティブ制御することにより防振性能を発揮する。風や足場の揺れや操作の揺れ戻しを極限まで抑えて、安定した映像を実現したとしている

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XDCAM大容量プロフェッショナルディスクや、HDCAMなどの放送用ビデオテープ、アーカイブに最適な高い信頼性を誇るLTO大容量磁気テープ、データアーカイブサービスやデジタル資産の管理・共有サービスなどを出展

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8Kカメラ用箱型レンズ。2.5インチ3板式フルスペックSHVカメラ用に開発されたレンズ