展望台のガラス窓に3D映像をプロジェクションマッピングする、世界でも異例なエンターテイメントイベント「CITY LIGHT FANTASIA」が、全国3ヶ所の展望台にて開催されている。CITY LIGHT FANTASIAは昨年、東京タワーの大展望台2階にて夜景とマッピングの融合を日本で初めて行い、会期中には10万人を動員した実績を持つ。今年は1面から360°の3Dプロジェクションマッピングへと拡張して登場した。今年は東京タワーを皮切りに、名古屋テレビ塔(名古屋)、ハルカス300(大阪)にてイベントが開催中だ。

イベント企画およびプロジェクションマッピングの技術は、昨年に引き続き株式会社ネイキッドが担当している。東京タワーでは、大展望台の縦に4段並んだオリジナリティある窓の形状を生かし、上2段の窓ガラスに透明特殊フィルムを貼り、夜景の上空に3Dプロジェクション映像を投影する。下2段の窓ガラスからは実際の夜景が見えることで、夜景を背景に浮き上がる海をテーマにした光に包まれた映像が楽しめる。

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映像は月が輝く冬の夜に少年が夢の世界を旅するストーリー。空飛ぶイルカに誘われて、たどり着いた先にはスノークリスタルが降り注ぐ美しく楽しい夢の都市が出現する。フィナーレでは360°全面に花火が上がるという演出だ

名古屋テレビ塔で投影されている3D映像は、名古屋港水族館の協力のもと制作した作品で、夜空に魚や海の生物が泳ぎまわる不思議な空間が生まれる。イベントの開催は2016年4月3日まで(名古屋会場は2月14日、大阪会場は3月最初の週まで)。入場料は大展望台までの展望料金だけで、特別鑑賞するための別途料金は不要。

(山下香欧)