Blackmagic Designの発表によると、英国映画テレビ芸術アカデミー賞の受賞歴を持つアニメ会社Axis Animationが、Microsoftと343 IndustriesによるXbox用新ゲーム「Halo 5: Guardians」のオープニングシーンの合成作業に、Fusion Studioを使用したという。

2000年に創立されたAxis Animationは、現在は110人以上のアーティストを抱えるチームとして、イギリス国内2ヶ所で業務を行っている。同スタジオのVFXパイプラインにおける欠かせない存在として、すでに何年も活躍しているのがFusion Studio。Axis Animationチームはこれまでに「League of Legends」「Call of Duty」「AlienIsolation」など、様々なゲームプロジェクトを数多く手がけている。

343 Industriesによる今回の最新作がAxis Animationの歴史において最大規模のプロジェクトとなったと話すのは、同アニメーション・スタジオのCGスーパーバイザー、セルジオ・カイレス氏。

カイレス氏:プロジェクト全体を通して、Fusion Studioは私たちに完璧な映像を創作させてくれました。過去15年間にFusionを使用してあらゆるプロジェクトで行ったことを、今回のプロジェクトでも行いました。すべてのレンダーレイヤーを合わせることができ、作業内容に関わらず素早くインタラクティブな合成作業が可能です。

Axis Animationによる「Halo 5: Guardians」のアクションに満ちた最新シーンは、YouTubeですでに400万回以上の視聴を記録。Haloの攻撃斑Osirisのメンバーが登場し、視聴者がゲームプレイのプレビューに進む前に作戦の概要が説明される。長い1テイクの中で、班のメンバーたちはドロップシップ(降下艇)であるPelicanから飛び降り、雪山を背景に多くの兵士、車両、航空船で溢れかえる大規模な戦場へと加わっていく。

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このプロジェクトを完成させるため、15~20人から成るAxis Animationアーティストチームは、6ヶ月かけてモデリング、リギング、アニメーティング、ライティング、さらに最終ステップのレンダリングを行った。すべての合成作業にはFusion Studio使用された。無数の素材やレンダーパスが複合され、同ゲームの映画的シーンに命が吹き込まれたのだ。

カイレス氏:多くの素材や主要なレンダーパスが、1シーンの単一ファイルに含まれるやり方でシーケンスの合成に取り組みました。大きな挑戦でした。Halo 5プロジェクトには長くて中断のないオープニングシーンがあるので、なおさらです。しかしそれらのショットは、事前に計画していた方法で進めることができました。少人数のアーティストで1つの難しいショットに取り組む作業は、多くのアーティストが同時に作業を始める非生産的にもなり得る作業よりもずっと簡単でした。

最も大きな成功は、オープニング映像の視覚的インパクトです。今回の作品は、343 Industriesのチームによる素晴らしいコリオグラフィーと、私たちのチームがライティングやFX作業で付け加えた並外れたレベルのディテール、繊細さ、アクションの完璧なブレンドとなりました。

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