ライカから新しいXシリーズのカメラとして、ハウジング無しで15mの水中まで潜れるコンパクトデジタルカメラ「ライカX-U(タイプ113)」が2016年2月13日に発売される。ライカX-U本体の価格は税込み432,000円。
サイズは幅140mm×高さ79mm×奥行88mm、重量は635g(バッテリー含む)
本カメラの外観デザインは、ライカのパートナーであるアウディの設計チームと共同で開発したという。IP68準拠の防水・防塵性能に、MIL-STD-810G Method 516.5-Shockに準拠した1.22m落下試験をクリアしている。
Xシリーズの他のカメラと同様に有効画素1,620万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを採用し、解像度最大16Mの静止画および、フルHD(1920×1080p/30fps)またはHD(1280×720/30 fps)の動画撮影が可能。記録形式はMP4。
レンズは、ライカSummilux f1.7/23mm ASPH.(135フィルム形式 35mm相当)、8群10レンズ、4枚の非球面レンズを採用しており、開放F値は1.7、フォーカス合焦距離は20cmから。ISOは100~12500。シャッタースピードは30~1/2000s、露出補正は±3 EV、自動ブラケティングが可能。連写は3fps/5fps/7fps(7fpsは一定のフレームレートでDNG+JPG Fine設定時)から選ぶことができる。
トッププレートとコントロールダイヤルはアルミニウム製で、本体は滑り止め熱可塑性エラストマー材料で覆われている。ボタンは一体化されて隙間がなく、背面の3型TFT液晶ディスプレイは強化保護カバーが施されている。バッテリーとメモリカードスロットは落下に耐えられるよう、ダブルロックシステムになっている
フラッシュハウジングをレンズ鏡筒先端部分に備えており、被写体に近距離でフラッシュが焚けるので暗い水中では有効的だ。内蔵フラッシュの使用は水深5mまで。本カメラには、水深約5mで赤、15mでオレンジ色が失われる水中撮影に適したホワイトバランスを、あらかじめ設定した水中モードが備わっている。水中使用時に異なるボタンでホワイトバランス設定と歪み補正機能を呼び出せるようになっている。
国内ではネックウォーマーにもなる青いポーチが付属でついてくる
他国では、アクセサリーとして赤、黒のフローティングストラップも販売されている
写真家ジョディ・マクドナルド女史によるライカX-Uで撮影したモーリタニア鉄道の旅はこちらから。
(山下香欧)