池上通信機株式会社は、同社の新カメラシリーズUNICAM XEの第一弾として、2/3型4K CMOSセンサー3板式システムカメラ「UHK-430」を2016年4月に発売する。希望小売価格は税抜約1,400万円(カメラ、ビューファインダー、カメラコントロールユニット、リモコンパネルを含む)。

UHK-430は、2/3型4K CMOSセンサー3板式の光学系を搭載した4K/HDマルチフォーマットシステムカメラ。2/3型センサーとB4レンズマウントを採用し、既存のHDレンズが使用可能。新たに光学分離型構造を採用しており、センサーユニット部分の延長や、運用に応じオプションセンサーユニットへの交換が行える。HD、4Kだけでなく、8K映像にも対応する新開発のハイスピードビデオプロセッサLSIや、HDRに対応したカスタムガンマ機能を搭載。新たに開発した同社オリジナルのログガンマ「i-Log」も搭載され、ユーザーのニーズに合わせた階調表現が可能だとしている。

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カメラコントロールユニット「CCU-430」

センサーユニット部分は分離可能な構造になっており、アプリケーションに応じてオプションのセンサーユニットへ交換が可能(センサーユニットをカメラのメインユニットから分離、延長して運用するアプリケーションは2017年発売予定)。新開発のカメラコントロールユニット「CCU-430」は、4KもしくはHD信号の切替出力が行える。オプション基板を装着することで4KとHD信号(4Kダウンコンバート/4Kカットアウト)のサイマルキャスト運用も可能だ。カメラヘッドとCCU間は40Gbps超広帯域を確保しており、R:G:B 4:4:4の4K非圧縮信号伝送を実現している。12G-SDI、IPインタフェースにもオプションのプラグインボードで対応予定だ(オプションのプラグインボードは2016年夏以降順次発売予定)。

高倍率大型レンズの取り付けが可能なシステムエクスパンダ「SE-U430」を新たに開発。レンズサポータの着脱機構を改善し、レンズ交換の作業性が向上しているという。また、VFは2型LCD「VFL201D」、7型フルHD LCD「VFL701D」、7.4型OLED「VFE741D」の3機種を新たにラインアップ。デジタルインタフェースにより、カメラとVF間は双方向のメニューアクセスが可能だ。