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パナソニックは、3月9日(水)、インドネシアの各地でみられる約4分間の皆既日食の様子を、太陽光発電電力を使って同国東部のテルナテ島から全世界にライブ中継した。
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このイベントは、2012年からパナソニックがワールドワイドのプロジェクトとして実施しているもの。太陽光電力だけで皆既日食をライブストリーミングする企画で、今回は初めて独立型のコンテナ式「パワーサプライコンテナ」を採用した。このシステムだけで、モバイルPC、撮影・編集機材、インターネット接続機器など、生中継に必要な機材全部を稼働させる。従来だと太陽電池モジュールの現場設置に手間と時間がかかっていたが、この固定型システムを活用することで準備工程の簡易化と時間短縮が実現したという。
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パワーサプライコンテナはジャカルタからテルナテ島のドドク・アリの中継現地に移動。本システムは、屋根に同社製の太陽電池モジュールHITを12基搭載し、高効率に発電された約3kWの電力を、コンテナ内部の24台の蓄電池に充電し、その電力を全機材へ送り込む
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皆既日食ライブ中継機材。LUMIX GH4に望遠鏡と赤道儀を装着
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ライブ中継は3月9日(水)当日の午前5時(日本時間)から、Ustream、YouTube Live、Periscopeで中継された。皆既日食が開始されたのが約9時50分、中継が終了したのは中継開始の7時間後だった。
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初回のイベントは2012年5月の「金環日食」のライブ中継を富士山頂から。そして同年11月にはオーストラリア北部においてLUMIX GH2を使った皆既日食のライブ中継を行っている。残念ながら富士山からの生中継は悪天候で期待のライブ中継は望まれなかったが、それでも78ヶ国から70万人以上のアクセスがあり、その後も4万回以上の視聴が繰り広げられた。オーストラリアのライブ中継では、44ヶ国から50万人以上のアクセス、そして8万回以上の視聴回数の記録が残っている。
(山下香欧)
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