Blackmagic Designの発表によると、次世代のカトリック司祭や、チャーチ・コミュニケーション・オフィスのリーダーを育成するバチカンのサンタ・クローチェ教皇大学が、Blackmagic Studio Camera 4KおよびATEM 1 M/E Production Studio 4Kを採用したフルマルチカム・プロダクションワークフローの専用スタジオを構築したという。

同校のチャーチ・コミュニケーション学部の中心となるこのスタジオは、すべての学生がプロダクションのあらゆる面で実践的な経験ができるだけでなく、ニュース番組からドキュメンタリーの撮影、そしてOB報告の事前収録まで、様々な番組の形態を体験可能。同校では、リセラーのCherubini社が提供した3台のBlackmagic StudioCamera 4Kを撮影に、そしてATEM 1 M/E Production Studio 4Kを番組のスイッチングに使用している。

サンタ・クローチェ教皇大学オーディオビジュアル・コミュニケーションの准教授、ジョルジ・ミラン氏は次のようにコメントしている。

ミラン氏:学生たちにとって魅力的であり、彼らのプロダクション・スキルを伸ばす放送局品質のカメラを探し出すことが非常に重要でした。新入生たちが初めてスタジオに足を踏み入れ、これらのプロ仕様の機材を使用できると知った時の驚きの表情を見ることは、とても嬉しいことですね。また、カメラがユーザーフレンドリーで使い勝手が良いことも大変重要ですが、Blackmagic Designのスタジオカメラはその点、パーフェクトだと言えます。

Blackmagic Studio Camera 4Kは、カメラマンによる制御はもちろん、少人数のチームで作業している場合、中央制御ユニットのような方法でカメラをコントロールできるATEM Camera Controlソフトウェアを使って制御することも可能。

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また、Smart Videohub 20×20から、スタジオおよびポストプロダクション設備のあらゆる場所へと信号が配信され、さらにMultiView 16ですべての入出力をモニタリングできるので、学生たちはプロダクション・ギャラリーを体験することもできる。

ミラン氏:同校では、これまでレンタルや中古の製品を使用していました。しかし、学生の数が増えるに従って、将来的にも使用でき、優れた番組を作成できるBlackmagic DesignのUltra HDワークフローに投資することを決めたのです。

これにより、学生全員がテレビ番組制作のあらゆる面を体験する機会を得られるようになりました。これは、同校のコミュニケーション・プログラムの根幹であると確信しています。同学科で学んでいる学生たちは、将来的にカトリック教会のスポークスパーソンとなる訳ですが、彼らがカメラの前での立ち居振る舞いだけでなく、視聴者の興味を引くコンテンツを制作する上でのニーズを学ぶことは、今後カトリック教会のメッセージをさらに広めていく上で非常に役立つことでしょう。