JVC KENWOOD USAのプロフェッショナルビデオ部門は2016年4月11日、同社として初のロボットPTZ IPネットワークカメラ「KY-PZ100」を発表し、NAB2016にて実機を展示する(セントラルホール/C4314)。KY-PZ100のボディカラーは2色。正式出荷は2016年10月で、正規価格は米国3,995ドル予定。

KY-PZ100は、既存のIPネットワークカメラと同様に独自のIPベースコミュニケーションエンジンを採用し、遅延を最小限に抑えながらアダプティブビットレートでHDストリーミングする、同社初のPTZ機能を持ったIPプロダクションカメラである。USBからWIRIアダプターやLTEモデムに接続できるのも他のPTZカメラにない特長だという。

Wi-Fi/LTEもしくはLANで1080p/60映像をSMPTE2022(FEC)で配信可能。またZixi社の技術を使い、遅延を抑えたストリーミングが実行できる。従来のPTZカメラとしてライブプロダクションなどで使用するマルチカメラの一部として、またはスタンドアロンで利用できる仕様となっている。カメラ部位は、220万画素1/2.8型CMOSセンサーに30倍光ズームレンズを搭載し、F値1.6-4.7で0.01luxまで映し出せる低照度撮影モード「LOLUXシステム」を採用。マイクロSDHC/SDXCメディアカードスロットを持ち、50MbpsまでのHDビデオを記録が可能だ。

リモート制御には独自のRM-IP100パネルもしくは、Webブラウザからカメラ制御ができるほか、VISCAプロトコル経由で外部デバイスからも実行できる。

(山下香欧)