米NewTekは、マルチチャンネル対応のビデオプロダクション・システム「NewTek TalkShow VS 4000」を2016年第二四半期に出荷開始する。

NewTek TalkShow VS 4000は、マルチチャンネルのSkypeビデオ通話を任意の組み合わせ、または連続で呼び出してつないでライブが行えるプロダクション・システム。同システムは放送スタジオ向けビデオ通話サービスMicrosoft Skype TX4の特長を活かし、従来よりも柔軟性および拡張性を持ったマルチスタジオと同じグレードのSkypeビデオ通話を、放送ワークフローに組み込むことが可能だとしている。

TalkShow VS 4000は、放送施設向けに設計された1RUラックマウント式ユニットで、SDIおよびNewTekのネットワークデバイスインターフェイス(NDI)テクノロジーでIPビデオワークフローに組み込める、各4系統の入出力を装備。独立した通話管理と技術的なコンフィギュレーションに対応する、通話コントロールとプロダクションコントロールができる単体のコントロールインターフェイスを搭載。また、プロセスアンプ、ホワイトバランス、色設定と自動色補正、ゲイン、グラフィックイコライザー、コンプレッサー/リミッター、ノイズゲートなどの機能を搭載。TalkShow VS4000の専用Webブラウザアプリで、Webブラウザやモバイルデバイス上でNDIソースをリモートビューイングするも可能だ。

NewTekの社長兼CTOのアンドリュー・クロス氏は次のようにコメントしている。

クロス氏:人数の多い遠隔のゲストを番組に迎えるとなると、一般的には旅程から技術を調整する時間と労力、そしてリソースを費やす必要性が発生します。今回発表したNewTek TalkShow VS 4000ならば、ディストラクションフリーのSkypeビデオ通話を通じ、専門的な分析や解説、そしてゲスト同士の討論といった、ゲスト達からの生の声をそのままHD品質で放送に流すことができます。