NABでは“All-Badge Access Sessions”として、NAB展示フロアの入場バッチでも受講できるセッションが数多くある。その1つ、NAB初日18日には、2時から2時間枠で「Korea UHD On-Air」という題目で、来年韓国で始まる地上波UHD放送(4K放送)についてセッションが開かれる。実は、東京オリンピックの前に、2018年に韓国の平昌で冬季オリンピックが開かれる。韓国は日本と同様に、この国際スポーツ競技の放送を目標に次世代放送のインフラを整えているようだ。KBSは2014年の仁川アジア大会にて4K中継の放送実験を行っている。
韓国政府は地上波UHDTVサービス向けとして、4つの6Mhzチャンネルを700Mhzバンド内に振り分けている。韓国で来年から始まる地上波によるUHD放送は、米国より先に次世代デジタルテレビ放送規格ATSC3.0方式を使うことも注目される。本セッションでは、韓国政府(MSIP)よりUHDサービスを実装するために地上波UHD放送サービスおよび関連する規制やプロモーションの問題のための政府の政策の草案について、またキー局のKBSより数年続けたUHD放送実験の成果やサービス計画など、そして韓国電子通信研究院(ETRI)からUHD地上伝送、圧縮、多重化の開発について紹介される。
セッションはMSIPの代表からの挨拶を含め、6つ続けて開催される。詳細はこちらから。
(山下香欧)