Blackmagic Designは新製品「Blackmagic Duplicator 4K」をNAB2016にて発表した。2016年4月18日より発売を開始しており、希望小売価格はUS$1,995(国内:税抜226,800円)。
Blackmagic Duplicator 4Kは、Ultra HDコンテンツ供給用の新規格であるH.265を使用してビデオをエンコードし、ファイルをSDカードにオープンファイルフォーマットで保存。内蔵のリアルタイムH.265ハードウェアエンコーダーで、2160p60までのフレームレートでもUltra HDビデ オが記録可能。25系統の小型のSDカードレコーダーを単一ラックユニットに搭載しており、標準のSDカードが使用可能。SDカードは2160p60までのSD/HD/Ultra HDビデオを収録でき、Windows 10と互換性を持つ。USBアダプターを追加することで、SDカードをほぼすべての民生用Ultra HDテレビに直接接続して、ビデオを即時再生も行える。
フロントパネルコントロールは、可能な限り簡単にコンテンツを複製できるよう設計されており、収録、停止、ロック、アペンド(追加)、メニュー、リモートの6つの発光ボタンが付いている。ロックボタンはイベントの最中に誤って収録を中断してしまうことを防ぎ、アペンド収録ボタンはイベントを通して何度か収録を止めた場合でも、それらの映像をシームレスに結合し、単一のファイルを作成可能だとしている。
SDIループスルーおよびRS-422デッキコントロールを使用して、複数のBlackmagic Duplicator 4Kを積み重ねて使用でき、無制限の数のSDカードをリアルタイムでエンコード/複製可能。1台のBlackmagic Duplicator 4Kで収録を開始/停止することにより、残りのユニットも自動的に連動する。また、大規模な会場で機材間の距離が離れている場合は、光ファイバーSFPソケットを使用し、オプションのSMPTE準拠Optical Fiber SDI Moduleを追加できる。カードを観客に迅速に販売できるよう、Blackmagic Duplicator 4Kをプロダクションエリアから離れた販売エリアに設置しているような場合、光ファイバーSDIをユニットに直接追加できる。Blackmagic Duplicator 4Kの主な機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 複数のカードに同時収録可能な25 系統のSDカードレコーダー
- Ultra HDの標準となるリアルタイムH.265エンコードテクノロジー
- 12G-SDI入力およびループスルー出力、RS-422コントロール
- コンピューターおよびUltra HDテレビと互換性を持つオープンスタンダード・ファイルフォーマットを使用
- 2160p60までのSD、HD、Ultra HDフォーマットを収録
- 複数のユニットをデイジーチェーン接続することで、無制限の数のカードに収録
- 使い勝手のよいフロントパネルコントロールに、ロック、収録、アペンド、停止、リモートボタンを搭載
- 国際対応110V~240V AC電源内蔵