IP伝送装置「MXR-200IP」
株式会社朋栄は、ファイルベース制作向けのVideo over IP製品として「MXR-200IP」を2016年秋に発売する。価格は未定。
MXR-200IPは、1RU筐体のIPストリーミング配信デバイス。ファイルベース制作向けの複数のコーデックをサポートし、入力データを再圧縮せずにMXFファイルとして保存可能。2チャネルのエンコーダ/デコーダを持ち、エンコーディング/デコーディングをしながらMXFファイルを内蔵ストレージに保存することができ、ノンリニア編集での追いかけ編集が行える。SMPTE ST 2022-1/2によるFEC冗長性により、いかなるパケット消失も自動補正しながら、100MbpsのH.264ハイプロファイル4:2:2イントラファイルを生成する。
MXR-200IPは3モードで動作し、IP送信モードではSDI入力2チャネルからのHD-SDI信号を、IP送信用トランスポートストリームにエンコードして4チャネルのIP出力から送信し、IP受信モードでは2チャネルのカプセル化されたIP入力をデコードし、2チャネルのSDI出力からHD-SDI信号を出力する。IP送受信モードでは、IP入力1チャネルをデコードしてHD-SDI信号を出力し、HD-SDI入力をエンコードして2チャネルのIP出力を行う。すべてのモードで、ブラウザを用いたIPストリーマーにより機器設定が可能で、ライブ再生にも対応している。ユーザーは、IPストリームのライブ再生の監視や、再生中にネットワークストレージへのコピー、SMPTE 2022-1のFEC設定を選択しながら、MXFファイルの保存が可能だ。
4K対応モデル「MXR-400IP」
また、MXR-200IPの特徴はそのままの4K対応モデル「MXR-400IP」を開発しており、5月19~20日に開催された同社プライベートショーにて初展示されていた。MXR-400IPは4Kコーデックを搭載し、入力データを再圧縮せずMXFファイルとして保存することが可能。エンコーディング/デコーディングをしながらMXFファイルを内蔵ストレージに保存することができ、ノンリニア編集で追いかけ編集が可能だ。