マルチチャンネルシグナルコンバータ「FA-505」

株式会社朋栄は、WCG(Wide Color Gamut=広色域)、HDR(High Dynamic Range)に対応した製品として、4Kアップ/ダウン/クロスコンバータ「USF-1044UDC」と、リニアマトリクスカラーコンバータ「LMCC-8000」を発表した。また、マルチチャンネルシグナルコンバータ「FA-505」の機能強化も発表した。発売時期と希望小売価格は以下の通り。

  • 4Kアップ/ダウン/クロスコンバータ「USF-1044UDC」:税抜100万円(2016年5月末発売)
  • 8K対応色域ダイナミックレンジコンバータ「LMCC-8000」:税抜140万円(2016年6月末発売)
  • マルチチャンネルシグナルコンバータ「FA-505」:税抜130万円(発売中)

FA-505は同機能強化により、WCGとHDRに対応(HDR機能は標準装備)。ITU-R BT.709からITU-R BT.2020へ、またBT.2020からBT.709へ、色域の相互変換や、ダイナミックレンジの相互変換にも対応し、SDRからHDRへ、HDRからSDRへ変換が可能だ。変換に使用するLog変換カーブのファイルは内部にダウンロード登録することができ、必要に応じて呼び出すことができる。

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4Kアップ/ダウン/クロスコンバータ「USF-1044UDC」

USF-1044UDCは、USFフレームに実装して使用するマルチファンクション・アップ/ダウン/クロスコンバータで、1台のUSFフレームに6枚までのUSF-1044UDCモジュールを実装でき、SD/HDから4Kへ、4KからSD/HDへ、4Kから4Kへの変換に対応。フレームレートは1080/24p、1080/25p、1080/30pなどが取り扱い可能。4K信号は、2SI(2 Sample Interleave)とSQD(Square Division)が利用でき、SDI信号のLevel-A/B変換も搭載。さらに、色域変換機能も内蔵しており、ITU-R BT.709とITU-R BT.2020の色域を相互変換が可能だ。

LMCC-8000は、8K-DG信号(3G-SDIx8)と8K-FR信号(3G-SDIx16)の入力が可能で、8K-DG信号(3G-SDIx8)を2系統または8K-FR信号を(3G-SDIx16)1系統出力することが可能。1RUの筐体でありながら、SDRからHDRへのダイナミックレンジ変換のほか、ITU-R BT.709からITU-R BT.2020への色域変換が可能。変換可能な色域とダイナミックレンジ変換マトリクスを全32種類(SDR入力、HDR入力、SDR出力、HDR出力、それぞれ8系統分)登録することができる。同製品は8K専用モデルだが、将来4K専用モデルのリリースも計画しているという。