Blackmagic Designの発表によると、GoSports.comが行った「National Xball League(以下:NXL)」のペイントボールイベントのライブ配信に、Blackmagic Studio Camera 4Kなど複数のBlackmagic Design製品が使用されたという。
NXLは、毎年アメリカ国内5ヶ所でイベントを開催し世界中からプロ、セミプロ、アマチュアのペイントボールチームが参加して3日間に渡って行われる。2016年はこれまでにラスベガスとダラスですでにイベントを行い、今後ナッシュビルとクリーブランド、そしてフロリダのキシミーでも開催予定となっている。GoSportsは1年を通して行われるNXLトーナメントを放送するため、ビデオプロダクションおよびポストプロダクション関連のサービスを提供するCasadonte Productionsに協力を依頼した。
GoSportsはライブウェブキャストを配信しており、これらのマッチはオンデマンドでも視聴可能となっている。2015年のNXLの開幕シーズン中、GoSportsはCasadonte Productionsに協力を求めライブビデオのプロダクションシステムをゼロから設計、構築した。Casadonte Productionsのエグゼクティブ・プロデューサーで監督でもあるブレット・カサドンテ氏は次のようにコメントしている。
カサドンテ氏:GoSportsとリーグの成長に対応できるよう、柔軟性と拡張性を備えたシステムが必要でした。そしてゲームの最中は過酷な環境での操作が必要な場合があるので、実際のゲームで信頼性をテストしました。システムの設計を始めてすぐ、私たちはビデオのルーティングとスイッチングの要となる機材としてBlackmagic Design製品に着目したのです。
カサドンテ氏と彼のチームは、ATEM 2 M/E Production Studio 4KライブプロダクションスイッチャーとATEM 1 M/E Broadcast Panel、そしてSmart Videohub 40×40ルーターをプロダクションの中心に据えた。7系統のカメラフィードがSmart Videohub 40×40へと送信され、そこから独立したカメラフィードが7台のHyperDeck Studio Pro放送用レコーダーへと送信してカメラISO収録機能と同様にプログラムを収録する。これらのフィードはATEM 2 M/E Production Studio 4Kへと送信される。またプログラムフィードは各会場のVIPブースでも表示しており、ATEMの出力のいくつかは出演者用のモニターに加えてVIPエリアのモニターへと送信される。
プログラムフィードをVIPエリアや会場の他のエリアに設置されたモニターに接続するため、Blackmagic Design Mini Converterが使用された。SmartVideohub 40×40を使って放送施設内にもフィードをルーティングしたことにより、スタッフもプログラムの確認が可能となった。カサドンテ氏は、出演者の撮影用と、競技場とプレーヤーエリアを様々なアングルから安定したポジションで撮影するために、3台のBlackmagic Studio Camera 4Kを使用した。
カサドンテ氏のチームは3日間に渡るウェブキャストに対応するため、キャプチャー・再生用にBlackmagic Design UltraStudio 4Kを採用し、GoSports.comで丸一日分のペイントボールの試合をWeb配信することが可能となった。Teranex 2D Processorを使用して、DJI Inspire 1のフッテージをプロダクションに組み込み、複数台のATEM Studio Converterでトークバックおよびタリー用の光ファイバーにも対応した。