株式会社エーディテクノは、同社が取り扱う韓国デジタルフォーキャスト社製の5型タッチコントロールパネル搭載アップ/ダウン/クロス対応SDI/HDMIコンバーター「X_NEO1」の後継・上位機種となる「X_NEO1_PLUS」を2016年6月17日に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税抜12万円前後。
X_NEO1_PLUSは、マルチフォーマットSD/HD/3G-SDIとHDMIの入出力端子を搭載し、入力信号を相互にアップ/ダウン/クロスコンバートするフォーマット変換機能を搭載。SDI(BNC)とHDMI出力端子から、接続した映像表示機器の対応フォーマットに合わせて同時に信号出力することが可能。操作用5型ワイドタッチパネル液晶には、入力映像プレビューや入力信号情報の表示ができ、タッチパネル操作または本体上部のジョグダイヤルでの操作により、各種設定や出力フォーマットの選択が行える。HDCP付きHDMI信号入力時は5型液晶に「HDCP」マークを表示。
X_NEO1にはなかった機能として、簡易アナライザ機能を拡充し、SDI入力時のアイパターン表示と入力SDIケーブル長測定機能が追加された。アイパターンは入力SDI信号の品質を波形とUI値で表示し、信号のゆらぎ(ジッタ)の状態を確認可能。入力SDIケーブル長測定は、入力信号を基にSDIケーブル長と信号品質を簡易表示。アイパターンとSDIケーブル長の測定が可能となり、SDI信号の品質確認が現場にて容易に行えるとしている。
簡易アナライザとして、ウェーブフォーム、ベクトルスコープ、オーディオレベル機能を搭載。5型ワイド液晶の左下部エリアに、Y/Cb/Cr、R/G/Bを要素別で表示が可能なウェーブフォームや信号の色構成を表示するベクトルスコープを、右下部エリアにはアイパターン/SDIケーブル長/オーディオレベル(最大8ch)を入力映像と同時に透過表示できる。このほかにも、テストパターンジェネレーター機能を搭載し、SMPTEカラーバー/パソロジカル/グレー/ブラックのテストパターン出力が可能。ソースが無い環境や、ソースからの出力信号が不確定な場合でも、X_NEO1_PLUSに接続されたシンク機器へ信号出力が可能。
NEO1シリーズ専用マウントユニット「NSD」
本体の上下左右側面には1/4インチネジ穴を搭載しており、カメラ等への取付もでき、キヤノン社製「LP-E6」とソニー社製「Lシリーズ」の互換バッテリーの取付に対応した専用バッテリープレート(オプション)をX_NEO1の背面に装着することで、X_NEO1のバッテリー駆動も可能だ。また、2Uサイズの19インチラックへの取り付けを可能にするNEO1シリーズ専用マウントユニット「NSD」を同時発売する(希望小売価格オープン、市場想定価格は税抜4万円前後)。NEO1シリーズを最大3台まで取り付けでき、既設の19インチラックへの設置が容易に行える。