米Adobe Systemsは、同社のクラウドサービスAdobe Creative Cloudに含まれるツールとサービスのメジャーアップデートを発表した。今回のアップデートは以前先行公開されていたもの。Adobe Creative Cloudに加入しているユーザーは本日より無償でダウンロード可能。

同アップデートには、主力アプリケーションへの新機能追加、Creative Cloud CC全体のパフォーマンス向上のほか、Creative Cloud CCとの連携強化やストック素材であるプレミアムコレクションの追加を含むAdobe Stockのアップデートが含まれる。追加された新機能は下記の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

■Adobe Stock
  • ワンクリックのワークフロー:Adobe StockとCCアプリケーションとの連携が強化されたことで、ユーザーはワンクリックでAdobe Stockのwebサイトから画像またはビデオを選択し、クリエイティブキャンバス上に配置することができます。また、アプリ内購入機能の拡張により、Adobe Photoshopからワンクリックでライセンスの直接購入が可能となりました。
  • プレミアムコレクション:Adobe Stock向けに提供する初めてのプレミアムコンテンツサービスです。大手広告代理店、企業、出版社(デジタルおよび印刷)の品質基準に合致する、厳選された画像約10万点が提供されます。
  • 収益化が容易に:アドビは世界最大のクリエイター向けマーケットプレイスを構築するというビジョンのもと、近日中にAdobe Stockでプロのクリエイターが自身の作品を提供し、収益化できるようにします。Adobe Lightroom CCやAdobe Bridge CCから、さらにPhotoshop FixおよびPhotoshop Mixのモバイルアプリからも直接作品を提供できるようになるため、Adobe Stockでの作品の展示や販売が簡単に行えるようになります。また、素材提供者(コントリビューター)向けポータルサイトも近日公開予定です。作品を検索されやすくする自動タグ付け機能が搭載されるため、キーワード作成に長い時間をかける必要がなくなります。
■Adobe Creative Cloud
  • Photoshop CC「コンテンツに応じた切り抜き」:キャンバスを回転させたりオリジナルの画像サイズを超えて拡張させる際にできる空白部分を自動的に適切なコンテンツで埋めます。
  • Photoshop CC「顔立ちを調整」:ゆがみフィルターに新たに加わったツールを使って、顔のプロポーションを保ったまま、目や口といったパーツの大きさや位置を簡単に調節することができます。
  • Photoshop CC「マッチフォント」:画期的なフォント認識テクノロジーにより、画像上のフォントを認識、種類を特定し、ユーザーのコンピュータにインストールされたフォントおよびAdobe Typekitで使用可能なフォントの中から候補を示します。
  • Adobe After Effects CC 「Character Animator(プレビュー版)」:現実の演者のセリフや演技をアニメーションキャラクターに同期します。この技術は、『The Late Show with Stephen Colbert』という番組で司会と「ドナルド トランプ氏のアニメキャラ」との一連のインタビューとして初めて一般に公開され(ビデオの1:30から)、最近では2016年5月15日放送の『ザ・シンプソンズ』でも使用されました。
  • Adobe Premiere Pro CC 「Virtual Reality(VR)機能」:新たに搭載されたVR編集機能では、コンテンツプレビューで「フィールドオブビュー」モードが選択できます。
  • Adobe XD(プレビュー版):ドイツ語、フランス語、日本語に対応しました。
  • Adobe Illustrator CCのアセットおよびアートボード書き出しの高速化:ワンクリックでアセットを複数のフォーマットや解像度で書き出すことができるようになりました。
  • Photoshopの生産性向上:フォントメニュー表示が4倍、コンテンツに応じた塗りつぶしのパフォーマンスが3倍高速になりました。