スイスのIRIXから近々リリースする、ニコンF、キヤノンEFおよびペンタックスKマウント用の超広角レンズ「Irix 15mm f/2.4(Irix 15mm)」を紹介する。
IRIXの拠点はスイスだが、製造は韓国のレンズメーカーであるサムヤンが携わっている。Irix 15mmには、高耐久性アルミニウムとマグネシウム合金のハウジングを持つ「Blackstone」と、軽量プラスティックの「Firefly」の2種類のモデルがそろう。
Blackstone(左)のフォーカスリングは金属製、Firefly(右)はゴム製。サイズは114mm×100mm。重さはカメラタイプとモデルによって微妙に違うが600~680グラムほど
レンズ構成は11群15枚。焦点距離は15mm、撮影距離は0.28メートルから∞、視野角110度(対角線)、フォーカスレンジは0.28メートル。絞り値はF/2.4-F/22。レンズはニュートリノコーティングされ、ゴーストやフレア、色収差を低減
レンズ前面に95mm連結式スクリューでNDとCP-Lフィルターを使用できる。フードを取り付けたままでCP-Lフィルターを回転しながら調整することができる。
Irix 15mmは大口径の超望遠レンズでありながらレンズ前面にフィルターが使用できるほか、リア部位にも30×30mmのゼラチンフィルターを付けられるスロットも用意されている。
Blackstoneは防塵防滴構造のレンズで、各所にシーリングが施されている
Blackstoneでは、距離メモリに蛍光塗料が使われており、夜の野外での撮影などに便利
フォーカスリングをロックできる機能を持つ。フォーカスリングが無限大まで回されると、クリック感が感じられるため、フォーカスロックがかかったことが目で確認しなくてもわかるようになっている。
MTF曲線
歪曲収差も非常に少ない
同製品は今年の4月に各地のイベントでサンプルが紹介されており、正式リリースは今夏後半を予定している。価格帯は、Blackstoneが695ユーロ(約8万円)、Fireflyが475ユーロ(約5万4千円)の予定。また、11mmf/4を持つモデルも年末までに発表する計画も立てているという。
(山下香欧)