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Blackmagic Designの発表によると、ロンドンに拠点を置くGoldcrest Postが、ユニバーサル・ピクチャーズの「ジェイソン・ボーン」の編集、カラーグレーディング、HDRフィニッシングにDaVinci Resolveが使用されたという。

「ジェイソン・ボーン」は「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」などの「ボーン」シリーズ最新作。かつてCIAの暗殺者であったジェイソン・ボーンが闇の世界から這い上がる姿が描かれている。マット・デイモンが再びジェイソン・ボーンを演じ、アリシア・ヴィカンダー、ヴァンサン・カッセル、トミー・リー・ジョーンズ、ジュリア・スタイルズらが脇を固める。日本では2016年10月7日より劇場公開予定。

Goldcrestの制作チームは、シネイド・クローニン氏、ロブ・ピッツィ氏がそれぞれオンライン編集とグレーディングを担当。クローニン氏は、同作ではDaVinci Resolve Studioのシームレスなワークフローが不可欠であったと言う。クローニン氏は次のようにコメントしている。

クローニン氏:「ジェイソン・ボーン」は、追跡シーンなどアクションが盛り込まれたシーンが多く、ポストプロダクションのスケールは非常に大規模でした。例えば、1つのリールに1,000以上のカットが含まれていることもありました。タイムスケールはとても厳しく、ロブがクライアントとシアタールームでグレーディングをしている時にオンライン編集に取り掛かったりしていました。DaVinci Resolveでは、すべての作業をリアルタイムで行えました。スケジュールが厳しかったのでとても助かりましたね。

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カラリストのピッツィ氏は、これまでにいくつもの映画でグリーングラス監督およびカメラマンのバリー・アクロイド氏と仕事をしたことがあり、アクションシーンを際立たせるためにチームがどのようなグレーディングを望んでいるかを理解していたという。

ピッツィ氏:「ジェイソン・ボーン」には、ラスベガス、アテネ、ベルリンのシーケンスが出てくるのですが、グレーディングでこれらの都市の雰囲気を差別化することが重要でした。しかし、シリーズの全体的な統一性を保つ必要もあったのです。バリーと私は準備段階でDaVinci Resolveを使ってテストフッテージからテンプレートを作成しました。バリーはこのテンプレートをベースにしてセットの照明チェックやラッシュの処理を行いました。プリプロダクションからDaVinci Resolveを使うことで、最終的なグレーディングセッションが非常にスムーズかつ生産的に進みました。