池上通信機株式会社は、ヘリコプターや移動中継車などの小型防振装置搭載用カメラとして使用可能な超高感度マルチパーパス3MOS HDTVカメラ「HDL-F3000」とリモートコントロールパネル「RM-70F」を発売した。希望小売価格はオープン。

HDL-F3000は、小型カメラヘッドとCCU(カメラコントロールユニット)の分離タイプ。カメラヘッドは背面へのコネクタプラグの突出がないため、防振装置内でのケーブル取り回しが容易に行えるという。CCUにカメラの信号処理ASICなどの映像処理の主要部分を搭載しているため、防振装置には消費電力の少ないカメラヘッドのみを搭載。過酷な環境下で使用される小型防振装置の負荷を減らし、内部の温度上昇を抑えている。HDL-F3000の主な特長は以下の通り。

以下、プレスリリースより引用

  • 小型(奥行き80mm)、軽量(約1kg)のカメラヘッドです。
  • 最低被写体照度は、0.0068lx(フレーム蓄積時は、0.000057lx)です。
  • 霧除去など画像鮮明化機能を搭載しています。
  • フルHD(1920×1080)対応の260万画素2/3型MOSとデジタルプロセスASICの採用により、1000TV本、S/N64dBを実現しています。
  • 画面の中心部から、0.1倍単位で10倍まで拡大が可能なデジタルズーム機能を搭載しています。
  • IRIS制御、NDフィルタポジション、ゲインコントロール、シャッタースピードの切換えをカメラが自動で連続的に行うAVC(Auto Video Level Control)機能を搭載しています。
  • ワンプッシュ型AWB(白い被写体を撮影しAWBスイッチを押してホワイトバランスをあわせる方法)に加え、ホワイトバランスを自動追従するATW(Auto Tracking White balance:白い被写体を撮影しなくとも、常にカメラがホワイトバランスをあわせ続ける方式)も搭載しています。
  • 日中の色温度変化に対し簡単操作でホワイトバランスの追従が可能な、Variable Color Temperature Control(VCT)機能を搭載しています。