Blackmagic Designの発表によると、生中継を専門とするTwentyfourseven Films社がレッド・ホット・チリ・ペッパーズやビッフィ・クライロなどの複数のアコースティックライブの配信に携わり、Blackmagic URSA Mini 4.6KとATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kを使用したという。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの撮影成功後、Twentyfourseven Filmsのベラ・モルナー氏は、ビッフィ・クライロのアコースティックライブを監督した。バンドのインタビューと、ファンとのQ&Aの後、3曲の演奏が行われ、セッションはすべて、バンドのFacebookページでライブ配信され、視聴者の数は120万人に及んだ。

撮影チームはカジュアルな雰囲気を映し出すために、複数のカメラを使ったセットアップを採用し、演奏が醸し出す親密な雰囲気を壊さずに様々なアングルを捉えることに成功したという。

モルナー氏:メインカメラとして使ったBlackmagic URSA Mini 4.6Kに加え、3台のBlackmagic Studio Camera 4Kの両方をライブ配信で使うことにより、変化に富んだ映像とバンドの演奏の面白いクローズアップが撮れました。Blackmagic Designのカメラではどれも素晴らしい画像を得られるのですが、Blackmagic URSA Mini 4.6Kは本当に一味違いますね。言葉で表すのは難しいのですが、画が格別に鮮やかに思えます。深度が深く、色情報のレンジが広いので、ライブ映像のミックスには最適の映像が得られます。

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各カメラ信号は、ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kで作成したプログラムミックスと同様に、HyperDeck Studio ProでSSDに記録された。モルナー氏がライブミックスを作成する横で、エディターがFacebookでストリーミングの宣伝に使うプロモーション用の予告編を制作していたという。

モルナー氏:ライブ配信のミックスが、進行中に編集されるのを見るのは不思議な感覚でした。これは、Blackmagic MultiDockがThunderbolt接続に対応しているからこそできたことでした。HyperDeck Studio ProのSSDがフルになり次第取り出し、エディターが作業できるように素材をRAIDにオフロードしました。これにより、レーベルはライブのプロモ用に非常にパワフルなスポット映像が使えたと同時に、既存の視聴者は新しいアルバムの紹介映像を見ることが可能となりました。