米NBCユニバーサルは現地時間8月22日、米DreamWorks Animation SKG, Inc.(ドリームワークス・アニメーション:DWA)の買収手続きが完了したことを明らかにした。

事項に伴い、新しい経営体制も発表されている。DWAは、ユニバーサル・ピクチャーズ、ファンダンゴやNBCユニバーサル・ブランド開発が所属するユニバーサル・フィルムド・エンターテインメント・グループの一部となる。おおよそ38億ドル(約3,818億円)の価値と言われる本買収契約の条件のもと、DWA株主側は終値1株に対して現金41ドルで取引され、株式と売買代金の受け渡し日後は、DWA株はNASDAQ上から消えることになる。

DWAの社長アン・ドリー氏は同ポストから辞任しており、現在の状況が落ち着くまで顧問を担当していく。DWAの会長ジェフリー・カッツェンバーグ氏は、新たに形成されたDreamWorks New Media(ドリームワークス・ニューメディア)の会長に移籍する。この新会社は、AwesomenessTVとNovaの運用を一任されている。AwesomenessTVはDWAとハースト、ベライゾンが株を所有するオンライン用メディア企業で、後者Novaはソフトウェアベースの3D可視化技術開発企業。

NBCU副会長ロン・マイヤー氏、ユニバーサル・ピクチャーズ会長ドナ・ラングレー氏とユニバーサル・エンターテインメント・グループ会長のジェフ・シェル氏による共同声明では、他のファミリーエンターテインメント企業にない名声を持つDWAブランドが、ユニバーサルの多様なセグメントを主導していくことで、映画、テレビおよび関連事業全体の成功を築き上げていく確信を持っているという。

(山下香欧)