ATOMOSの発表によると、モニター一体型レコーダー「SHOGUN INFERNO」を2016年9月中に出荷開始予定だという。以前、2016年第三四半期(7月から9月の間)に発売すると報道発表していたもの。

SHOGUN INFERNOは、HDMI/12G-SDI/3GクワッドリンクSDIの3つの入力方式から、4K60p収録だけでなく、Sony FS RAW、Canon RAWからの4K60p(ProRes/DNx)収録に対応(Cinema DNGは収録メディアの速度制限により、4K30pまで)。現行機種のSHOGUN FLAMEに搭載されている1500nitの高輝度LCDや、Logガンマ収録時の露出決定を助けるHDRモニタリングモード「AtomHDRモード」も同様に搭載している。なお、2016年末から順次、無償のファームウェアアップデートによりSHOGUN INFENROに新機能が追加される(新機能は出荷当初は搭載されない)。新機能の詳細は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • ARRI RAW対応。ARRI ALEXA XT等から出力されるARRI RAW(4:3/16:9)から、.ari形式での記録に対応。SxS記録よりも安価なSSDに長時間(大容量)収録が可能になります。
  • Panasonic Varicam RAW対応。Varicam LTから出力されるVaricam RAW出力に対応し、CinemaDNG形式での記録に対応(4K30pまで)。
  • HLG(ハイブリッドログガンマ)対応。既にPQ(ST2084)ガンマ対応で実現している、カメラからのLogガンマ入力からPQ/HLGへのリアルタイム変換出力や、PQ/HLG映像入力をSHOGUN INFERNO上でのHDR表示を実現します。
  • スケジュール再生(タイマー再生)のサポート。決まった時刻にプレイリスト再生を開始するなど、コンテンツ再生機としての機能を充実。広告再生用途にも使えるようになります。
  • HDR収録後、ポストプロダクションに役立つメタデータタグの付与に対応。HDR撮影時の3D LUTや色域の情報をメタデータとして出力することで、ポストプロダクション作業の効率を高めます。