市場で優良なポータブルヘッドフォンアンプとして知られるOPPO(オッポ)HA–2のアップグレード版「HA-2SE」がリリースされたので紹介する。

HA-2SEは、ESS Technology社開発の最新DAC(DA変換器)チップES9028Q2Mを世界最速で搭載し、信号対ノイズ比を従来機より約半分、IEM(イン・イヤー・モニター)クオリティが改善された。

161025_ha-2-internal-vertical

PCMサンプリング周波数は44.1kHz~384kHz、最大32ビットで、DSDサンプリング周波数は2.8224MHz(DSD64)、5.6448MHz(DSD128)、11.2896MHz(DSD256ネイティブモードのみ)というフルスペックの音源が再生可能。

161025_ha-2-connection-diagram

同製品とスマートフォンとの接続はUSB経由で、3.5mmヘッドフォンジャックをラインアウトにしている。USB系統を持たないオーディオプレイヤーとの接続は、3.5mm入力ポートを利用する。またラップトップPCに良いサウンドカードが搭載されていない場合、384kHz 32ビット、11.2896MHzを持つHA-2がソリューションとなる。

161025_oppo_ha-2_side_grande

レザーケースとアルミ削り出しのデザインはそのまま。サイズは68mmx137mmx12mm、重さは175g

HA–2は、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)を搭載していない。ボリューム調整は、DACチップの内部デジタル・ボリュームコントロールで処理し、またバスブーストはアナログオーディオ回路で実行することで、オーディオ信号をDSPで再デジタイズすることなく、クリーンなシグナルパスを提供している。

161025_ha-2-head_buttom

3000mAhバッテリーパックを搭載し、本体をDAC/AMPとして使用している間にiPhone、スマートフォンをチャージすることも可能。Android OSのスマートフォンの場合、本体との接続はUSBではなくMicro USBで行うため、残念ながら両方の機能を同時に行うことはできない。同バッテリーをフルチャージするまでの時間は90分。そして連続使用可能時間は、USB経由でデジタルソースに使う場合は7時間。また独自の高速充電機能ラピッド・チャージにより、約30分で70%まで充電可能。本体カバー色はブラックのみ、市場価格は39,980円前後。

(山下香欧)