Blackmagic Designの発表によると、アパレル会社である株式会社ナノ・ユニバースのテレビCM「Anti Soaked」の撮影にBlackmagic URSA Mini 4Kが使用されたという。また、カラーコレクションにはDaVinci Resolveを使用している。
ナノ・ユニバースは全国に店舗を構えるほか、直営の通販サイトも運営しており、アパレル会社として独自の映像部隊を擁し、動画制作やWeb制作を行っている。同社オリジナル商品である、汗染み防止Tシャツ「Anti Soaked」のCMを手がけたWeb戦略部映像チームの牧野修一郎氏が、監督および編集、カラーコレクションを担当。フリーランスの浪谷昇平氏を撮影監督に起用し、同グループのカメラマン中村圭吾氏も撮影に参加した。
牧野氏:今までは、デジタル一眼での動画撮影がメインでしたが、Blackmagic Designのカメラを何度かレンタルで試して、コストパフォーマンスの圧倒的な良さからBlackmagic URSA Mini 4Kを導入しました。現在、弊社で制作しているほとんどの動画はこのカメラで撮影されています。
撮影はキヤノンの30mm‒105mmのズームレンズをメインに、単焦点のレンズをいくつか付け替えながら行われた。
浪谷氏:30mm-105mmはかなり大きなレンズですが、Blackmagic URSA Mini 4Kはつくりがしっかりしているので、安定感があります。また、撮影状況に合わせて、カスタマイズできる点も使いやすいですね。今回外ロケではRoninにカメラを搭載して撮影したり、スタジオ撮影のシーンで、DCスライダーに載せて、クレーンショットのような使い方をしたりもしました。そういう状況では、カメラをなるべくコンパクトにしたかったので、トップハンドルなどはすべて外して本体のみで使用しました。
浜辺のシーンとスタジオで撮影したシーンがあります。今回はほぼ全編をハイスピードで撮っています。また、よく映画撮影で使われるBlack promistのフィルターをつけて光源部分を柔らかくして、映画っぽいトーンを作るようにしました。
中村氏:Logで収録したので、カラーコレクションで調整できる色の幅が広いですが、最小限の調整でも求めている色が表現できていました。今回のコマーシャルに限らず、弊社では彩度の低い色合いが好きで、そういったルックの映像を作っているので、撮ってそのままのルックも気に入っています。
浪谷氏:Blackmagic Designのカメラはいろいろ使ってきましたが、Blackmagic URSA Miniはモニターがきれいで見やすくなりましたね。普段は外付けのモニターをつけていますが、狭い場所にカメラを設置しないといけないときなど、これひとつで色もフォーカスのチェックも十分でした。Blackmagic URSA Miniは今回のような小規模の制作現場に最適ですね。