株式会社シグマは、大口径標準ズームレンズ「SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM」を発表した。発売日、価格ともに未定。
同レンズは、SLD(Special Low Dispersion)ガラス3枚、非球面レンズ4枚を採用し、諸収差を補正。特に点像再現性を悪化させるコマ収差や、絞っても改善されない倍率色収差などを良好に補正することで画面周辺まで高い画質を実現。ゆがみが目立ちやすいワイド側のディストーションも良好に補正する。
大口径標準ズームレンズとして開放での描写にもこだわっており、ピント面はシャープに描写し、球面収差をわずかに残すことでボケの描写にもこだわっている。開放で使用することが多い大口径ズームレンズでは、ボケの形状も考慮してできる限り円形に近づけている。同レンズには、中央部と周辺部の厚さの比が大きく成型が非常に難しい形状の非球面レンズを使用。非球面レンズの表面をサブミクロンオーダーより1ケタ高い精度で加工することで、非球面レンズで発生しやすい輪線ぼけを低減し、自然なボケ描写に貢献するとしている。
さまざまなシーンでの使用を想定し、手ブレ補正OS(Optical Stabilizer)機構を搭載。シャッタースピード3.5段を超える補正効果を発揮。新設計の大型HSM(Hyper-Sonic Motor)を採用しており、従来モーターよりも約1.3倍のトルクが得られ、低速でも安定した動作が可能だ。また、過酷な撮影環境に対応するため、レンズ鏡筒部に金属を多用している。レンズ繰り出し部においては、温度変化に強い複合材TSC(Thermally Stable Composite)を採用し、光学性能を保持するだけでなく、剛性や信頼性の向上を図っているという。
その他にも、ボディ側からの電気信号で絞りを制御する電磁絞り機構の搭載により、高速連写時のAE安定性が向上。マウント部にはゴムのシーリングを採用し(シグママウントを除く)、ゴミなどの侵入が一番心配されるマウント部を保護。前玉には撥水・防汚コートを採用している。主な仕様は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
【主な仕様】
数値はシグマ用です
レンズ構成:14群19枚
画角:84.1-34.3°
絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
最小絞り:F22
最短撮影距離:37cm
最大撮影倍率:1:4.8
フィルターサイズ:φ82mm
最大径×長さ:φ88mm×107.6mm
質量:未定
なお、SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSMは2017年2月23日(木)から26日(日)の期間中にパシフィコ横浜にて開催される写真映像展示会「CP+2017」の同社ブースにて参考展示予定(総合ゾーン/G-34)。