株式会社朋栄は、2017年4月22日から27日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2017に出展する(セントラルホール/C5117)。
今年も「FOR-A World of Possibilities(無限の可能性に向けて)」をテーマに掲げ、Video over IPや12G-SDI、HDR、広色域といった技術展示をはじめ、各種製品を展示する。3月24日には東京・恵比寿にある同社本社にて、NAB2017出展内容の事前説明会が開催された。
NAB2017の出展概要とコンセプトについて話す、株式会社朋栄代表取締役社長 清原克明氏
NAB2017の主な出展製品と、ESG-4100/LMCC-8000についての紹介・説明を行う株式会社朋栄企画室 企画・広報グループ 白鳥貴之氏
12G-SDI対応信号発生器「ESG-4100」。12G-SDI 8分配およびQuad Link 3G-SDI 2分配を同時に出力可能。2017年4月発売で、希望小売価格は税抜1,700,000円
HDR、WCGに対応したリニアマトリクス色域コンバータ「LMCC-8000」。ITU-R BT.709とITU-R BT.2020の色域相互変換が可能。ITU-R BT.2100にも対応しており、最大4種類の伝達関数OOTFの登録が可能。希望小売価格は税抜1,400,000円
FA-9600の紹介を行う佐倉研究開発センター 研究開発・製造統括本部 研究開発本部 プロップ開発部 部長代理 長野吉晴氏
12G-SDI対応マルチパーパスシグナルプロセッサ「FA-9600」
2入力4出力のSDI端子を装備した2系統のフレームシンクロナイザ「FA-9600」。開発コンセプトは「4K時代の“All in One”プロセッサ」。主な利用用途として、HDR/SDRが混在する機材構成時のプロセッサとしての利用方法を紹介。また、12G-SDI/4K対応オプション「FA-964K」により、12G-SDIの入出力や、4Kでの内部処理が可能となる。2017年7月発売予定で、希望小売価格は税抜750,000円
IP/12Gの方針について語る取締役 佐倉研究開発センター 研究開発・製造統括本部 研究開発本部 SDR開発部 部長 濱口秀文氏。Video over IP化のメリットとして、IPストリームとファイルの親和性向上によるシステムの簡素化や、距離に限界のあるBMNケーブル接続のリモートプロダクション化などを挙げていた
(以下、同社プレスリリースより引用)
■1.カメラステージエリア
フル4K高速度カメラとして広く認知いただいているFT-ONEシリーズを用い、高速度撮影の実演デモンストレーションを行います。
- フル4K高速度カメラFT-ONE-LS-12G(新製品・世界初公開)
FT-ONE-LSの12G-SDI出力対応モデル- HD高速度カメラ:VFC-7000A(新製品・世界初公開)
小型高速度カメラVFC-7000後継モデル- フラッシュ光明滅補正装置:RFC-ONE(新製品・世界初公開)
記者会見等のフラッシュ光を画像処理でリアルタイムに軽減- フリッカーコレクタ:FC-ONE(新機能追加)
FC-ONEに2チャネルオプションが追加■2.IP/12G-SDIエリア
Video over IP関連製品と12G-SDI関連製品を一堂に展示します。
<Video over IP関連>
- IPゲートウェイ:USF-10IPシリーズ(新製品・NAB初展示)
各種IP規格に対応したゲートウェイモジュールをはじめ、IPと12G-SDIの相互変換が可能なモジュールを展示- HEVC/H.265装置:IP-HE950 [Fujitsu社](新製品・NAB初展示)
米国での総販売代理店である富士通製品からHEVC/H.265対応のエンコーダ/デコーダをはじめ各種製品を展示<12G-SDI関連>
- 12G-SDI対応ルーティングスイッチャ:MFR-4000(新製品・NAB初展示)
わずか6Uの筐体で72×72の4Kルーティングを実現- 12G-SDI対応マルチビューワ:MV-4000シリーズ(新製品・NAB初展示)
多機能・高性能が好評のマルチビューワが12G-SDIに対応- 12G/3Gコンバータ:MFC-2GB(新製品・NAB初展示)
12G-SDIとQuad-Link 3G-SDIの相互変換装置- 12G-SDI対応ビデオサーバ:MBP-1000VSシリーズ(新製品・世界初公開)
マルチチャネルビデオサーバとして好評のMBP-500VSがグレードアップ- 12G-SDI対応信号発生器:ESG-4100(新製品・NAB初展示)
カラーバーをはじめ、各種テスト信号を生成、12G-SDI出力■3.4Kプロダクション/HDRエリア
4K対応製品を組み合わせ、システムとして展示します。また、HDR制作に向け、各種プロセッサも展示します。
<4Kプロダクション>
- ビデオスイッチャ:HVS-2000、HVS-100
<HDR関連>
- マルチパーパスシグナルプロセッサ:FA-9600(新製品)
4K、12G-SDI、HDR、広色域のすべてに対応した最新のプロセッサ- マルチチャネルシグナルプロセッサ:FA-505
HDR/SDR相互変換など、多彩な機能を搭載- モジュラー製品:USFシリーズ
アップ/ダウン/クロスコンバータなど各種モジュール製品を展示■4.ライブプロダクションエリア
コンサートやライブイベントなどの現場で活躍する映像機器をシステム展示します。
- ビデオスイッチャ:HVS-490(新製品・NAB初展示)
4K対応ビデオスイッチャ。HVS-390HS後継モデル- ビデオスイッチャ:HVS-2000
- ビデオサーバ:Insight Server[Odyssey社]
■5.ビデオスイッチャエリア
4Kプロダクションやライブプロダクションエリアとは別にビデオスイッチャの展示エリアを用意。
- ビデオスイッチャ:HVS-2000、HVS-490、HVS-100など
- キャラクタジェネレータ:ClassX社製品[ClassX社](NAB初展示)
米国での総代理店契約を締結、HVSシリーズと組み合わせたシステム展示■6.バーチャルシステムエリア
各種バーチャル関連機器を展示します。
- バーチャル/RCGシステム:VRCAM2+SmartDirect(仮称・世界初公開)
VRCAMにSmartDirectの機能を融合。バーチャルとRCGいずれの運用も可能なオールインワンバーチャルシステム- シンプルバーチャルシステム:HVS-100+HVS-100TB2+InfinitySet
ビデオスイッチャとThunderbolt™ 2ケーブル1本でバーチャルシステムを実現※- アドバンスト3Dクロマキーヤ:ACK-3000(新機能追加)
クロマキー合成する被写体に3次元の影を自動生成、使いやすい各種機能を追加■7.ファイルベース/フレームレートコンバータ/フローベルエリア
アーカイブ関連製品のほか、フレームレートコンバータ、フローベル社の4K連結カメラ等を展示します。
<アーカイブ関連>
- LTOサーバ:LTS-70
単体での展示のほか、遠隔地へ高速ファイル伝送が可能な4K素材伝送システムをあわせて展示- LTOビデオアーカイブレコーダ:LTR-200HS7
<フレームレートコンバータ>
- フレームレートコンバータ:FRC-9000
- フレームレートコンバータ:MCC-4K(新製品・世界初公開)
リーズナブルながら高精度なフレームレート変換を実現<フローベル製品>
- FDM-12K[Flovel社](参考展示)
4Kカメラ3台を連結し、広視野角かつ高精細の映像を撮影可能このほかにも多数の新製品・新オプション・新機能を展示します。
※Thunderbolt、Thunderboltロゴは、アメリカ合衆国および/またはその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標です。