ブラックマジックデザイン株式会社は、新製品発表イベント「Blackmagic Creative Base Vol.1」を2017年3月24日に同社東京・新宿ショールームにて開催。24日の開催に先がけ、23日にはプレス向け特別講演が開催された。同イベントでは、各分野で活躍しているクリエイターが自身の作品をどのように活用しているかなどを紹介した。

ONE MAN BROADCASTINGの可能性

浅沼拓歩氏(a.k.a numan)

大阪にあるRock Star Hotelを運営するほか、イベントでライブ配信を行っているアートディレクター/VJの浅沼拓歩氏は、ATEM Television Studio HD、HyperDeck Studio Mini、Web Presenterの3つの新製品の活用事例を紹介。カメラやその周辺機器の活用事例やメリットを語った。

ホテルにラジオ局を作ったらいいのではという発想と、Rock Star Hotelに宿泊する外国人客に対して、同ホテルがどのようなところなのかを伝えるには写真か映像しかないという考えから、ネットワークを利用したライブストリーミングを行った事例を解説。また、ATEM Television Studio HDの使用感についても語った。

浅沼氏はATEM Television Studio HDの使用感について次のようにコメントしている。

浅沼氏:ATEM Television Studio HDはとても小さいことに驚きましたし、Tレバーがないことと、フロントパネルコントロールで、オートスイッチング・トランジションとカットバス・スタイル用のボタンがついているところが使いやすいですね。

Blackmagic Designカメラとその周辺機器の活用事例とメリット

株式会社KID代表取締役 タカハシケイ氏

ディレクター/撮影監督のタカハシケイ氏は、多くのアーティストのミュージックビデオやコンサート映像のディレクション、撮影を務めている。秦建日子氏の初監督映画「クハナ!」では、国内初となる全編URSA Mini 4.6Kを使用して撮影を行った。同氏はURSA Mini 4.6Kの使用感について次のようにコメントしている。

タカハシ氏:URSA Mini 4.6Kの重さはすべて合わせて7kgくらい。軽すぎず手振れせず、且つ振りにくくなく良い重さです。また、ビューファインダーがのぞきやすいです。

同氏は他にもURSA Mini 4.6Kで撮影を行った自動車のCMや、Blackmagic Micro Cinema Cameraなどを使用して原宿で行われたNESCAFE GOLDBLEND BARISTAの「COFFEE MOMENT ENSEMBLE」でYouTubeライブ配信を行ったワークフローを紹介した。