24型4Kディスプレイ「DP-V2410」

キヤノン株式会社は、業務用4Kディスプレイ3製品(DP-V1710/DP-V2410/DP-V2420)に各種機能を追加するファームウェアを2017年6月上旬より無償で提供することを発表した。デジタルシネマカメラと4Kディスプレイの連携を強化するもので、HDR(High Dynamic Range)撮影時の映像確認の利便性が向上するとしている。ファームウエアの詳細は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

■キヤノン製デジタルシネマカメラとの連携強化

「EOS C700」(2016年12月発売)/「EOS C700 GS PL」(2017年7月下旬発売予定)で撮影した4KのRAW映像を、外部機器を介さずに3G-SDIケーブルで接続するだけで表示できます。また、両機種に加え「EOS C300 Mark II」(2015年9月発売)で撮影したすべての映像情報を取得し、カメラ側の画質設定値に連動した表示や、メタデータの表示が可能になります。さらに、デジタルシネマカメラにアナモフィックレンズを装着した特殊撮影時には、映画特有の2.39:1の画角での表示ができます。これらの機能を追加することで、ユーザーの撮影時における映像確認の利便性が向上します。

■ARRI社製デジタルシネマカメラとの連携強化

ARRI社製のデジタルシネマカメラと「DP-V1710/DP-V2410/DP-V2420」を接続するだけで、「LOG C」で撮影した映像をHDRで表示できます。従来必要としていたLUTを追加せずに映像を確認できるため、作業性が向上します。

■HDR撮影アシスト機能を拡充

1画面の4K映像を左右半分に分けてHDRとSDR(Standard Dynamic Range)で表示することができます。さらに、4K映像を縮小し、映像全体を左右2画面に並べて表示することが可能になります。これにより、HDR映像とHDR撮影アシスト機能の並列表示や、HDR映像とSDR映像の並列表示を左右で比較しながら確認できます。また、HDR映像の実輝度の明るさに応じて着色して表示ができるようになるため、映像の輝度分布を視覚的に確認することが可能になります。

なお、ファームウェアを適用した業務用ディスプレイ3機種は、2017年4月22日から27日(米国時間)の期間中に米国ラスベガスで開催されるNAB2017の同社ブースにて展示予定(セントラルホール/C4325)。