Blackmagic Designは、編集、カラーコレクション、オーディオ・ポストプロダクションの3本を包括したDaVinici Resolve 14を発表した。DaVinci Resolve 14のパブリックベータ版は同社Webサイトから無償でダウンロード可能。
DaVinici Resolve 14は、Fairlightオーディオによるオーディオ・ポストプロダクション・スイートを搭載し、複数のユーザーが複数のシステムで同一プロジェクトを編集、カラー、オーディオミックスなどを同時に実行可能なコラボレーション・ツールに対応。1つのソフトウェアに編集、カラーコレクション、Fairlightオーディオの3つのアプリケーションを包括している。
これまでの最高10倍速のパフォーマンスを実現する再生エンジンを搭載。CPU/GPUの高度な最適化に加え、スレッドとGPUパイプラインの改善、低遅延、スピーディなUIリフレッシュレート、Apple Metalのサポートなどにも対応しており、速度と応答性が向上。何千ものクリップを含む長尺タイムラインも編集可能で、スクラブや再生には即座に反応し、H.264などプロセッサーの負荷が高いフォーマットのために搭載されたアクセラレーションにより、4K素材でもラップトップでリアルタイムで編集できる。
DaVinci Resolve 14は、Fairlightのオーディオ機能に対応しており、オーディオツールで、収録、編集、スイートニング、プロ仕様のバス、ミキシング、ルーティング、5.1、5.7、Dolby、22.2などの3Dオーディオフォーマットへのマルチフォーマット・マスタリングなどが可能。超低遅延オーディオエンジンは、192kHz 96-bitオーディオを扱えるよう設計されている。Fairlight Audio Acceleratorと併せて使用することで、すべてのトラックにリアルタイムEQ、ダイナミクス処理、プラグインが付いていても1000までのトラックをデリバーできる。さらに96チャンネルまでの収録が可能で、150までのオーディオチャンネルを同時再生でき、すべてリアルタイムでミキシングが行える。
また、DaVinci Resolve Studioは$299(国内:税別33,980円)に価格を改定した。共同作業が行えるマルチユーザーツール、顔補正の新ツールを含む20種類以上のResolve FX、4Kおよび120fpsのプロジェクトのサポート、ステレオスコピック3D、オプティカル・クオリティのブラー/ミストエフェクト、フィルムグレイン、ノイズ除去ツールなどを搭載。
Blackmagic DesignのCEOグラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
ペティ氏:この新バージョンでは、徐々にアップデートを行うのではなく、大幅な改変を行い、新たな境地を開きたいと考えていました。それは、Blackmagic Designのエンジニアチームにとっても、はるかにエキサイティングなことです!エディターたちがどのようにDaVinci Resolveを活用していくのか非常に楽しみにしていると同時に、新世代のオーディオエンジニアが業界に参入してくることを願っています。新しくオーディオ機能が加わったDaVinci Resolveが、世界最高の編集/カラーコレクションソフトウェアとなることを目指して、皆様のご協力のもと今後も引き続き改善を続けていきます!