ATENジャパンは、32入力32出力モジュール式マトリックススイッチャー(ビデオウォール対応)の「VM3200」を2017年5月8日に発売した。希望小売価格はオープン。市場想定価格は税別160万円前後。
VM3200は、一つの筐体からローカルやリモートにある複数のA/V入力機器とディスプレイにアクセスして、リアルタイムで操作が可能なマトリックススイッチャー。フロントパネルに搭載されたボタンで、ビデオやオーディオコンテンツを個別に切り替え、モニター、ディスプレイ、プロジェクターやスピーカーへ直接送信が行える。
スケーラー機能により、ビデオフォーマットをエンコードして、リアルタイムな切替が行え、フロントパネルのLCDには、動作中のポート接続がわかりやすく表示される。オプションでEDIDモードを選択し、異なるモニター間で解像度を得られるほか、ATENのホットプラグ対応I/Oボードを提供し、自動信号変換機能を備え、HDBaseT(VM7514/VM8514)、HDMI(VM7804/VM8804)、DVI(VM7604/VM8604)、3G-SDI(VM7404)およびVGA(VM7104)などのビデオインターフェースを組み合わせて使用可能。
ATENモジュール式マトリックスソリューションと組み合わせて、ビデオソースおよびディスプレイに最大32台接続可能で、映像をマトリックス状に出力可能。ホットプラグ対応の入出力ボードを搭載し、使用環境に合わせてシステムの設定をカスタマイズできる。異なるビデオインターフェースを混在させて、各種ビデオフォーマットにエンコードも行える。クロスポイントデザイン採用により、ビデオフォーマットを統合することで、途切れのないビデオストリーミング、リアルタイム切替、送信が可能。入出力ポートは最大データ転送速度15.2Gbps/ch対応。
冷却システムが安定して動作するためのモジュール式ファンを搭載し、モジュール式ファンはホットプラグ対応で、システムをシャットダウンすることなく入れ替えが可能。さらに電源スロットが2つ搭載されているため、電源を2台接続してプライマリの電源が落ちた場合でもセカンダリの電源によって自動的にバックアップが可能。VM3200の主な特長は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- ATENモジュール式マトリックスソリューションと組み合わせて、32台のビデオソース機器と32台のディスプレイを任意に接続可能
- 異なる解像度のビデオ信号に対応するため、出力ポート毎にスケーラー機能を搭載
- 解像度:最大4K※1
- シームレス切替:ATEN FPGA搭載により、継続的なビデオストリーム、リアルタイムな切替、安定した信号送信が可能※2
- ビデオウォール出力対応:ビデオウォールのレイアウトはわかりやすいブラウザGUI経由で簡単に設定可能
- Web GUIにて接続したビデオチャネルのライブストリーミングやビデオウォールのレイアウトの画像プレビューが可能
- カレンダーベースのスケジューリング機能で、接続プロファイルをリアルタイムクロックと同期させて再生可能
- EDIDエキスパート機能:自動/手動で適切なEDIDモードを選択可能
- 本体の設定方法:フロントパネルプッシュボタン、RS-232/RS-485/RS-422シリアルポート経由、ブラウザベースのGUI、Telnet
- メンテナンスが容易で互換性の高いホットプラグ対応ファンおよび電源モジュール
- ホットスワップ対応でセットアップ用の工具を必要としない入出力ボードにより、システムをフレキシブルに拡張可能
- オプションの冗長電源で、ミッションクリティカルな用途でも信頼性を確保
- オーディオ対応:HDMI信号からのディエンベデッドおよびアナログステレオオーディオのエンベデッドに可能(VM7804/VM8804)
- HDMI(3D、Deep Color)(VM7804/VM8804)、HDCP1.4準拠
- CEC対応(VM7804/VM8804)
- ファームウェアアップグレード対応
- アルミフレームを採用した軽量デザイン
- ラックマウント対応
※1:対応する4K解像度は、3,840×2,160@30Hz(4:4:4)、3,840×2,160@60Hz(4:2:0)、4,096×2,160@30Hz(4:4:4)、4,096×2,160@60Hz(4:2:0)です。尚、対応解像度は、ご使用になる入力ボード/出力ボード等によって異なります。詳細は、入力ボードおよび出力ボードのWebページをご確認ください
※2:シームレス切替を有効にした場合、ビデオ出力は3D、Deep Colorやインターレース解像度(例:1080i)を表示できません。これらの機能を使用する場合は、シームレス切替機能を無効にしてください