まるでプラレールの線路や、懐かしのへびのおもちゃのような節々を持ち、それらの角度を変えることで、直線と曲線のカメラトラックが可能なスライダーが登場する。オーストリアのWaterbirdシステムが開発した「Multislider(マルチスライダー)」は、タイムラプス撮影を用途に設計されたスライダーシステム。価格帯は公に出されていないが、2,000ユーロ前後で検討しているという。
現場でシーンに合わせて曲線スライダーを作り、タイムラプス撮影などが行える。
マルチスライダーのドライブベルトの長さは、80cm、120cm、150cmから選べるほか、特注も可能。システムパッケージにはステッピングモーター、コントローラー、バッテリーパックが揃っている。
スライダーの形状を決め、スライダー端のブレーキレバーで形状をロックする(可能な最小半径は250mmまで)。S文字には形成できない。トラックを垂直に取り付けて、直線上で上から下にスライドさせることも可能。ただスライダーが対応するカメラシステムの重量などの詳しいデータは、まだ不明。
各節々(セグメント)の下部分に、リグに取り付けられるねじ止めがついており、また標準装備で付いてくる三脚用アタッチメントで三脚と一脚に装着すれば、高さのある位置でマルチスライダーが使用できる。
制御はAndroidとiOSのスマートフォンアプリからBluetooth経由で行う。年内中にはWindowsベースのPCからもUSB経由で制御できるとしている。また外部ストロボの制御やポテンショメーター経由でのマニュアル制御、セカンドカメラのトリガーといった機能にも、オプションで対応可能となる。
(ザッカメッカ)