Blackmagic Designは、URSA Mini Pro搭載のBluetoothを使ったリモートコントロールを構築可能なオープンプロトコルの無償リリースを開始した。以前、2017年6月に無償でリリースされる予定としていたもの。iPad用アプリであるBlackmagic Camera Control は、App Storeよりダウンロード可能。
またBlackmagic Camera Controlに加え、Camera 4.4アップデートも発表した。同アップデートにより、Blackmagic URSA Mini Proカメラに搭載されたBluetooth機能を有効にし、プリセットタイムコードのオプションを追加可能。さらにCanon 18-80mm T4.4との互換性も追加され、アイリス、フォーカス、トリガー収録に対応。そのほかURSA Mini 4KカメラのEF/PL/B4サポートが強化され、デジタルスレート機能やゼブラストライプ・オーバーレイが改善されたとしている。Blackmagic URSA MiniおよびURSA Mini Proユーザーは、同アップデートを同社Webサイトから無償でダウンロード可能。
Blackmagic URSA Mini ProカメラにはBluetoothが搭載されており、機能が有効化されたことで、Bluetooth接続を使用し、約9メートルまでの範囲でコマンドの送受信可能となった。カメラとiPadをペア接続し、URSA Mini Proの電源のオン/オフ、主要な設定の変更、デジタルスレートを使用したメタデータの調整/追加、トリガー収録などがコントロール可能。
さらにデベロッパーAPIとサンプルコードの公開も予定しており、ユーザーは独自のカメラコントロールの構築が行えるようになるとしている。これらのAPIおよびサンプルコードは、今夏中に無償で提供される予定。
Blackmagic DesignのCEOグラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
ペティ氏:URSA Mini Proは大人気のカメラとなりました。驚異的な画質、放送用機能とコントロール、内蔵NDフィルター、交換可能なレンズマウントが大変好評を得ています。今回発表したBlackmagic Camera ControlアプリとオープンAPIは、無限の可能性を秘めています。ユーザーはこれらのツールで、新たにサポートされたBluetoothを使った完全独自のリモートコントロール・ソリューションを構築できます!