AJA Video Systemsは、フレームシンクロナイザー「FS-HDR」を2017年9月上旬に発売する。以前、価格と発売時期は未定としていたもの。希望小売価格は税別1,127,000円。
FS-HDRは、Colorfront EngineによるHDR/WCGのリアルタイム処理と変換が可能なコンバーター兼フレームシンクロナイザー。BT.2020とBT.709間の相互変換のほかHDRからHDR、HDRからSDR、SDRからHDRへリアルタイムで変換が可能。さらに、一般的なカメラフォーマットから放送局向けのHDRフォーマットへの変換も実現している。
2種類のモードで動作し、シングルチャンネルモードは4K/UltraHD/2K/HD/SD処理とアップ/ダウン/クロスコンバージョンに対応。4チャンネルモードは2K/HD/SDのHDR/SDR処理と、コンバージョンを4チャンネル同時に行える。主な機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
■HDRからHDR、HDRからSDR、SDRからHDRへのリアルタイム変換
・入力
- SDR BT.709 100 Nits
- PQ BT.2020 1000 Nits
- PQ P3D65 1000 Nits
- ハイブリッドログガンマ
- BT.2100
- Sony S-Gamut3/S-Log3
- ARRI Log C Wide Gamut
- Panasonic V-Log
- RED Log3G10 Wide Gamut
- Canon Log 2
- Canon Log 3
・出力
- SDR BT.709 100 Nits
- PQ BT.2020 1000 Nits
- ハイブリッドログガンマ BT.2100
- Sony S-Gamut3/S-Log3
■2種類のモードで動作
- シングルチャンネルモード:4K/UltraHDあるいは2K/HDのフレームシンク/コンバージョンに対応
- 4チャンネルモード:4独立した最大4チャンネルの2K/HD/SDを同時にSDRとHDRの変換とフレームシンクワークフローに対応
■4K/UltraHD/2K/HD/SDビデオ処理とアップ/ダウン/クロスコンバージョン
■クアッド1.5G、デュアル3G、そして、SDIとファイバー(オプション)によるクアッド3G、6G、12Gで4K/UltraHD/2K/HD/SDに対応する、包括的なI/Oオプション
■4K/UltraHDデバイスでの放送に互換するSMPTE 2SIマッピング
■4チャンネル2K/HD/SDビデオ処理とコンバージョン
- 4K/UltraHD/2K/HD/SDアップ/ダウン/クロスコンバージョン
- SD/SDアスペクト比変換
- HD/HDクロスコンバージョン(720p/1080i)
■サイズ、能力、費用対効果の面で、中継車やポストプロダクション、放送設備に最適な1RUフォームファクタ
■272×208マトリックスに対応したオーディオI/O処理:各オーディオへの送出、エンベデッドSDIオーディオ、各オーディオ入力のサンプルレートコンバージョンに対応
■直感的なメニュー構造とフロントパネルボタンによる高速な操作、LANもしくはインターネット越しに制御できるウェブベースのユーザーインターフェイス