英BBCのポストプロダクションBBC Studioworksは9月1日より、BBC White Cityのテレビジョンセンター(TVC)施設で、スタジオプロダクションのサービスを本格的に開始した。

TVCは1960年に設立。当時は世界最大級のテレビプロダクション施設と言われた。2012年にBBCから不動産会社Stanhope plcに売却されて以来、大規模な再開発が行われている。TVCは街づくりの一環として、ソーホーハウスクラブからホテル、飲食店からブティック、映画館などレジャー施設も設計されている。

TC1は約32m×30m、TC2は約21mx15m、TC3は約24.4mx30mの広さを持つ

放送施設内には、総合2043平方メートル以上のスペースを持つ、3つのプロダクションスタジオ(TC1~3)があり、TC1では、民間放送局ITVのITV1チャンネル番組「The Jonathan Ross Show」の収録から制作まで独占的に行っている。

番組観覧に600人分の席が用意されたスタジオTC1では、週一で「The Jonathan Ross Show」の番組収録が行われている

そのほかに、9月から12月にかけてBBCのクイズ番組Pointless、ダンスオーディション番組Strictly Come Dancing: It Takes Twoの制作、SkyのThe Russell Howard Hourの番組制作が予約されている。It Takes Twoは週に4本の生放送と1本の収録放送の構成で、TC2スタジオで収録される。Strictly Come DancingのVTコンテンツは、BBC Studioworksがロンドン・エリストリーに持つポストプロダクション施設(施設機材)で編集され、HDベースバンドビデオ回線接続を通じてTC2に配信し、It Takes Twoで使われる。

TC3のサブコントロールルーム

(ザッカメッカ)