AJA Video Systems社は、IBC 2017でKONAシリーズ、Ioシリーズ、T-TAPの各シリーズに対応した新バージョンのソフト「Desktop Software v14」を発表した。2017年10月中旬より同社Webページより無償でダウンロード可能。
Desktop Software v14はオーディオ機能を強化する。Adobe Premiere Pro CCでは、ローカルに保存しているファイルやMAM、ウェブブラウザに保存されているファイルを、プロジェクトのタイムライン上で再生可能。また、タイムライン上の既存メディアへ直接ナレーション(ボイスオーバー)をのせて収録することも可能。Adobe Creative Cloudユーザーは、主要なMacおよびPCのワークステーションやラップトップ環境で、USB-C経由のThunderbolt 3を用いてビデオおよびオーディオの入出力が可能になる。Desktop Software v14の新機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 新しいオーディオコントロール機能:ノンリニア編集タイムライン上でのオーディオ再生、上位システムオーディオおよびボイスオーバー/パンチインマイク入力間のモニタリングミックスが調整可能
- Adobe Premiere Pro CCまたはFCP Xタイムライン上で再生された音声を聞きながら、ウェブブラウザ/MAM/クラウド上の音楽またはその他のオーディオを聞き取り可能
- 低遅延および全二重化オーディオパンチインでボイスオーバー収録可能(Io 4K Plus、Io 4KおよびKONA 4と、Adobe Premiere Pro CCおよびAvid Media Composerの組み合わせに対応)
- Io 4K Plusで12G-SDI、6G-SDIおよびHDMI 2.0入出力設定に対応
AJA Video Systems社、社長のNick Rashby氏は次のようにコメントしている。
Nick Rashby氏:簡単にタイムラインへボイスオーバーを乗せて収録できるようにしておくことは、今日の制作環境で求められる迅速さに対して、これまで以上に意味があります。Desktop Software v14 には、どのメディアのエディターにとっても、自由自在にオーディオオプションをワークフローに落とし込むことを容易にする機能性があります。
アドビ社プロフェッショナルビデオ向けパートナーリレーションシップのリーダー、Sue Skidmore氏は次のようにコメントしている。
Sue Skidmore氏:デジタルポストプロダクションツールが進化するたびにAJAが革新し続けていく様子を見て、私たちはとても嬉しく思います。アドビのビデオアプリケーションとの密な統合によって、ワークフローの迅速な処理が可能になり、ユーザーは一歩先を進み続けることができます。