アビッドは、IBC 2017においてMediaCentral制作スイート、次世代の4K/IPビデオサーバー、グラフィックスの広範なラインアップ、クラウドの新たなソリューションやサービスなどを新製品の発表を行った。

アビッド代表取締役 兼最高経営責任者のルイス・ヘルナンデス・ジュニア氏は次のようにコメントしている。

ルイス・ヘルナンデス・ジュニア氏:IBC 2017においてAvidは、わずか5カ月前のAvid Connect 2017で発表したクラウドの約束を実現しました。弊社のお客様と業界全体が、長く重くのしかかっていた破壊的圧力にもっとうまく対応できるようサポートし、創造性、効率性、柔軟性を新たなレベルへ引き上げます。IBCでの全ての発表により、また新たなスタート地点に戻りました。これは、初開催のAvid Customer Association投票において、何千もの業界のプロフェッショナルによって明確に示された優先順位で、弊社の戦略的優先事項が定まった後、私たちが描いたビジョンそのものです。集められた多くの声により、Avidはかつてない早さで革新を続け、最も緊急を要するニーズを解決しています。今後は、さらにそのペースが速まることを期待してください。

アビッドがIBC 2017で発表した新製品は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • 次世代のメディア制作スイート:MediaCentral-ニュース、スポーツ、ポストプロダクションの最も単純なものから、最も複雑なワークフローを強化し、全メディアの統一ビューと完全統合されたワークフロー環境であらゆるユーザーを繋ぎます。
  • MediaCentral | Cloud UX-あらゆるオペレーティング・システムまたはモバイル・デバイス上で稼働し、プラットフォームに接続する誰もが利用できる使いやすいタスク指向のグラフィカル・ユ ーザー・インターフェイス。
  • Micorsoft Azureのニュース、ポスト、アセット管理向け認定クラウドサービス。
  • MediaCentral | Panel for Media Composer、Media Composer | Cloud VMおよびMedia Composer | Cloud Remoteを含み、運用柔軟性を拡大するMedia Composerのイノベーション
  • Media Composerの新ホスト-統合された Microsoft Cognitive Services(認知サービス)のテクニカル・プレビュー。最新のマシン学習アルゴリズムをコンテンツ・ライブラリに適用、コンテンツのインデックスを自動作成して、次々と生成される時間ベース・メタデータを抽出します。
  • Sibelius | Cloud Sharing サービス(Sibelius 8.7に搭載)-作曲家は、音楽スコアを個人のクラウド空間で共有、ウェブページにスコアを埋め込むと、誰もがデバイスを使ってページをめくり、楽曲を演奏することができます。
  • Avid FastServeビデオ・サーバー・ファミリー-業界をリードするAirSpeedとPlayMakerビデオ・サーバーの豊かな遺産の上に築かれたAvidFastServeファミリーは、業界で最も包括的なUHD/4Kワークフローの一部として、Avid MediaCentralプラットフォームへ密接に統合されます。
  • Maestroグラフィックス・ファミリー-Avid MediaCentralと深く統合し、パワフルな統一グラフィックス製品のラインアップコンテンツ制作者は、作業の効率とスピードを高めることができます。また、ライバルと差別化してブランドを際立たせ、視聴者ロイヤリティを築くことができます。
  • ポストプロダクション向けMediaCentralソリューション-小規模から中規模の制作チームは、コラボレーションを強化し、最高の作品をより速く制作するだけでなく、4Kやその他のフォーマットでより効率的に作業することができます。
  • ニュース向けMediaCentralソリューション-放送局は、あらゆる民生プラットフォームへ最初に速報を届け、メディア制作ワークフローを全面から加速することができます。
  • スポーツ向けMediaCentralソリューション-スポーツ放送局やスポーツ会場は、チームを追うスポーツファンが使用するテレビや幅広いデバイスで、2Dおよび3Dグラフィックスを含むUHDコンテンツの配信ツールを使って合理化することができます。
  • Avid Artist | DNxIV-Avidおよびサードパーティ製のプロフェッショナルのビデオ編集、オーディオ、ビジュアルエフェクト、グラフィックス・ソフトウェアと幅広く連動して、多様なメディア制作に接続するアナログおよびデジタルI/Oを提供します。
  • Avid NEXIS | PRO-ストレージは、これまでの2倍の160TBまで拡張可能になりました。Avid NEXISの大規模カスタマーが利用する使いやすさ、安全性および性能を小規模なポスト施設にも提供します。
  • Avid NEXIS | E2-ストレージは、SSDドライブに対応し、複数の高解像度メディア・ストリームをリアルタイムで処理する場合に必要な高性能を提供します。加えて、Avid NEXIS Enterprisシステムは、100TBのMedia Packを活用して、4.8PBのストレージ容量まで拡大します。