Avidは、Avid MediaCentralプラットフォームを拡大するメディア制作スイートを発表した。MediaCentralを基礎に、新たに作られたカスタマイズ可能なモジュール式MediaCentral制作スイートは、クラウドベースのユーザー体験、編集、制作、ニュース、グラフィックスおよびアセット管理に対応するワークフロー・モジュールおよびアプリ、およびメディア・サービスとパートナー・コネクターを提供する。完全統合されたワークフロー環境で繋がるユーザーは、オンプレミスでも、プライベート・データ・センター内でも、パブリッククラウド経由でも、メディアの場所を問わず、全てのメディアを統一されたビューで見ることができる。

MediaCentralでは、使いやすいタスク指向のグラフィカル・ユーザー・インターフェイスMediaCentral | Cloud UX(ユーザー体験)のデザインを一新。MediaCentral | Cloud UXは、あらゆるオペレーティング・システムまたはモバイル・デバイス上で稼働し、場所を問わず、プラットフォームへ接続する誰もが利用することができる。また、メディアの検索や閲覧から、データやソーシャルメディアの調査、ログ作成、編集、検証および承認、配信などのアプリを提供する。アプリは全て、MediaCentral | Cloud UXインターフェイス内からアクセスできる。主なMediaCentralアプリは以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • MediaCentral | Browse:馴染あるウェブ検索の手法で、コンテンツを検索、表示;ビデオ、オーディオ・クリップ、ドキュメントを含むあらゆる種類のアセットを分析、詳述;アプリ内のどこでもクリップを再生、スクラブが可能です。
  • MediaCentral | Search:パワフルなグローバル検索とフィルタリングを提供するアプリにより、ユーザーは、複数のMediaCentralシステム全体にわたり、ビデオ、オーディオ、グラフィックス、ドキュメント等のコンテンツのインデックスを作成して、キーワード、メタデータ、その他の特定する基準で検索することができます。コンテンツのインデックスを自動作成するパワフルな音声検索オプションでは、特定の言葉やフレーズを含むクリップの検索が可能になります。
  • MediaCentral | Edit:MediaCentral内で、素早く編集したストーリーやショットリストを作成、インおよびアウトポイントをマーク、基本編集を実行、タイムラインをスクラブ、ナレーションを追加することができます。モバイルやインターネット接続したデバイスからプロジェクトやメディアへアクセスして編集することができます。
  • MediaCentral | Publish:このアプリにより、様々なOTT、VOD、およびFacebookやTwitterを含むソーシャル・2メディア・プラットフォームへ、MediaCentral | Cloud UXウェブ・インターフェイスから直接、素早く簡単に、同時配信することができます。
  • MediaCentral | Research(近日リリース):TwitterやFacebookなどのソーシャル・コミュニティで、特定の問題やストーリーをモニターし、投稿や傾向を個々のプログラムへ素早く組み込むことができます。

MediaCentralでは、基本的な編集、制作、ニュースルーム、グラフィックス、アセット管理のワークフロー・モジュールをあらゆる組合せで構成可能。制作チームは、特定の制作やワークフローのニーズに合わせてモジュールを組合せ、アプリやサービスを統合することができる。将来的には、制作や事業のニーズに従い、モジュールを追加することも可能。主なMediaCentralワークフロー・モジュールは以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • MediaCentral | Editorial Management:小規模から中規模の制作チーム向けのファイルおよびワークフロー管理モジュール。パワフルかつ廉価なモジュールは、あらゆる規模のワークフローに、比類ないコラボレーション能力に加え、プロジェクトとメディアを共有する能力を提供します。
  • MediaCentral | Production Management:中規模から大規模制作チーム向けに、メディア制作ワークフローを簡素化および加速する高性能なファイルおよびワークフロー管理能力を提供します。
  • MediaCentral | Newsroom Management:ニュースチームにストーリー制作およびランダウン管理能力を提供します。ワークフローの効率とスピードを改善して、複数の放送やデジタル送出先への速報配信を可能にします。
  • MediaCentral | Graphics Management:ニュースおよびスポーツ向けの次世代グラフィックス・アセット管理モジュール。リアルタイムのグラフィックス制作環境全体でシームレスなワークフロー統合を実現します。
  • MediaCentral | Asset Management:コンテンツのライフサイクル全体を管理するニュース、スポーツ、ポストプロダクション・チーム向け高性能メディア・アセット管理モジュール。ストレージの階層全体からアセットを閲覧、抽出して、簡単に再使用および再利用することができます。

MediaCentralが提供するメディア・サービスを構成し、コンテンツの再フォーマット、配信、ソーシャルメディアの統合、インデックス作成、検索、コンテンツの抽出から、コンテンツのパフォーマンスを深く洞察するマシン学習の認知分析や最新技術まで、あらゆるワークフローのニーズに対応可能だとしている。主なMediaCentralサービスは以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • 編成:パワフルなプロセス管理サービスをカスタマイズして、単純なバッチ処理スクリプトから、システム、チーム、サイトにわたる複雑なワークフローまで、あらゆるワークフローに対応することができます。
  • コンテンツ変換:ファイル転送およびフォーマット変換を自動化します;あらゆる場所からのプロキシファイルのブラウズおよび編集を可能にします。いつでもオリジナルの高品質マスターへ編集を適用することができます。また、コンテンツの取得および出力フローを自動化して、ワークフロー障害および時間を消費するメディア管理タスクを最小限に抑えます。
  • 視聴者参加:従来のプログラム作成と並行して、ユーザー生成コンテンツの収集、フィルター、修正、調整、統合を可能にします。
  • 配信:幅広いチャンネルおよびデバイスへのコンテンツ配信を簡潔化、合理化、統一します。ファイルの準備を自動化して、バックグラウンドで変換します。
  • 認知サービス:最新のマシン学習アルゴリズムをコンテンツ・ライブラリへ適用します。コンテンツのインデックスを自動作成して、次々と生成される時間ベースのメタデータを抽出します。時間を要する手作業でのログ作成を必要とせずに、高度に複雑な検索を数秒で完了します。

MediaCentralコネクターは、MediaCentralワークフロー・モジュールと、リストを拡大し続ける600以上のパートナーによる2000以上のパートナー製品との統合を可能にした。また、MediaCentralの核となる次世代プラットフォーム・エンジンは、集中管理とメディアのインデックス作成、ソフトウェア導入の簡易化、2人だけの制作チームから数千の人間が参与するグローバルなメディア企業まで拡張可能なインフラストラクチャ管理を提供する。プラットフォーム・エンジンの主要機能は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • システムの集中管理:プラットフォーム全体のモジュールやアプリのオン・オフの切替え、ライセンス管理、ユーザーの役割や許可の指定を集中管理する場所を提供します。
  • 集中型メディア・インデックス:ユーザーは、場所を問わず、プラットフォーム上のどのメディアにも簡単にアクセスすることができます。MediaCentralは、システムの全アセットの表記を統一するので、ユーザーは、アセットがアーカイブ、ファシリティ、それともクラウドにあるのかを考慮することなく、クリエイティブなタスクにより多くの時間を費やすことができます。
  • エンタープライズ・ソフトウェア運用:テンプレートベースの手法により、ソフトウェアのインストールおよびアップデートを自動化して、システムの運用および構成を徹底的に簡潔化します。MediaCentral | Deployにより、エラーが発生しやすく、時間を要する手作業工程が無くなるため、最新のソフトウェア・アップデートを簡単に利用できるようになります。
  • 柔軟なインフラストラクチャ管理レイヤー:リソースをダイナミックに拡大・縮小したり、新たな機能を加えて、ストレージ、処理能力、帯域幅など、エンタープライズ全体のインフラストラクチャ要素を最適化することができます。