キヤノンは、大判(スーパー35mm相当)センサーを搭載した4Kカメラに対応する映像制作用ズームレンズの開発が評価され、テレビ芸術科学アカデミー(ATAS:The Academy of Television Arts & Science)より、第69回目となるテクノロジー&エンジニアリングエミー賞受賞を発表した。
テクノロジー&エンジニアリングエミー賞は、放送業界における技術開発およびイノベーションを評価するもので、放送業界の発展に目覚ましい貢献をした企業や団体、個人に対して授与される。今回エミー賞を受賞したのは、大判(スーパー35mm相当)・単板のセンサーを搭載した4Kカメラに対応する、CN-E(単焦点レンズシリーズを除く)、COMPACT-SERVO、CINE-SERVOレンズシリーズなどの同社の映像制作用ズームレンズ群。
今回高い評価を受けたレンズラインアップには、50-1000mmの焦点距離を実現した超望遠レンズ「CN20×50 IAS H/E1」「CN20×50 IAS H/P1」が含まれている。今回エミー賞を受賞したレンズ群の設計において、同社は長年にわたり培ってきたシステムデザインや最新の光学配置を可能にするためのノウハウを結集させ、機動性を確保しながら、4K光学性能と映像輝度の最適なバランスを達成し、特に焦点距離の広角側においては被写体を画面全域で高解像に映し出せるよう、高精度な設計により高い4K光学性能を実現したとしている。
テクノロジー&エンジニアリングエミー賞は2017年10月25日に、カリフォルニア州のハリウッドで開催されるSMPTE 2017 Annual Conferenceの中で授与される。