ソニーは、米国のテレビ芸術科学アカデミー(The Academy of Television Arts&Sciences)が主催する2017年度プライムタイム・エミー賞の技術部門賞「フィロ・ファーンズワース賞」(Philo T. Farnsworth Corporate Achievement Award)受賞を発表した。アジアのメーカーとして本賞を受賞するのは初めてだという。
本賞は、世界初の完全電子式テレビの発明者(1927年米国特許出願)に由来し、2003年の創設以来、長年放送技術の分野で優れた貢献をした企業や組織などに贈呈される賞。
ソニーが1946年の創業以来、放送業界の発展にさまざまな技術、コンテンツ、サービスを通じて貢献してきたことや、放送業務用機器の主要サプライヤーとして、報道番組から娯楽、スポーツに至るまで、テレビ番組制作に影響力をもつ点が評価されたもの。
同社プロフェッショナル・ソリューション&サービス本部メディア事業担当VP 桐山宏志氏は次のようにコメントしている。
桐山氏:この度、ソニーの放送業界への長年の貢献が認められ、大変光栄です。ソニーにおける放送業務用VTR開発の歴史は、U-マチックに遡り、ベータカムなど様々なフォーマットを経てHDCAM-SR、そして現在の光ディスクに至ります。映像のデジタル化や高画質化、データ圧縮・伝送およびソリューション提案など、長年にわたる果敢な挑戦の積み重ねが、放送・映画業界の方々からの評価につながり、技術革新の一翼を担ってきたことを誇りに思います。
このような技術革新は、ソニーのみでは成しえません。放送業界、映画業界の多くのお客さまからいただいたご提案、ご指摘を通じて実現したものです。ソニーの技術開発の歴史は、お客さまからソニーが学ばせていただいた歴史でもあります。本賞の受賞にあたり、改めてすべてのお客さまに感謝の意を表します。