パナソニック株式会社は、12G-SDIに対応したライブスイッチャー「AV-HS8300」シリーズを2017年11月より発売する。同製品は特注品で既に日本テレビ放送網株式会社から受注があり、株式会社フジテレビジョンからも内示を受けているという。

AV-HS8300は、2160/59.94pの4K映像フォーマットに対応し、4Kモード時で12G-SDIボード使用した場合は最大80入力/40出力、最大5ME、2Kモード時で12G-SDIボードを使用した場合は最大160入力/80出力、最大8MEの性能を搭載している。

12G-SDIの採用により4K映像を同軸ケーブル1本で伝送可能。4Kモード時で各ME列に2chの3D-DVE、リサイザー付き4ch/MEのキーヤーを装備。さらにUSK 8ch、DSK 8chを搭載している。

日本語による表示機能やクリック感付きマルチセレクトパネルでの操作機能拡張などの操作性を追求したコントロールパネルは新設計メニューGUI搭載のメニューパネルを準備。従来機(AV-HS7300シリーズ)に比べてより使いやすさを向上させたユーザーインターフェースを実現しているという。

また、最大160×160入出力が可能な12G-SDI対応ルーティングスイッチャー「AV-WM8400」シリーズと、3Uのコンパクトフレームに最大16ユニットを実装可能な12G-SDI対応ペリフェラル「AV-PF8000」シリーズを同時発売する。ライブスイッチャーと組み合わせたシステム構築により、運用形態に応じた様々な制作環境に対応できるとしている。

なお、AV-HS8300は2017年11月15日から17日まで千葉県・幕張メッセで開催されるInterBEE 2017の同社ブース(ホール7/No.7309)にて展示予定。