株式会社エーディテクノは、HDBaseT CTS(Compliance Test Specification)プログラムClass B認証を受けたHDBaseT受信機を内蔵した液晶ディスプレイ「LCD1015HDS」を2017年12月21日に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別55,000円前後。

LCD1015HDSは、HDBaseT HDMIエクステンダーPro「HD-10TX」や、HDBaseT HDMIエクステンダー「HD-06TX」、その他のHDBaseT送信機と1本のCAT5e/6ツイストペアLANケーブルで接続して、最大フルHD(1920×1080)までの非圧縮映像(HDMI)・音声(HDMI)・リモコン制御信号(IR)・電源を60Mまで伝送可能。電源はPoE(Power Over Ethernet)48Vでの受電に対応しており、液晶ディスプレイへのACアダプター接続が不要。全ての信号をLANケーブル1本で伝送するため、長距離信号伝送が可能。

LCD1015HDSには双方向型リモコン送受信機が内蔵されており、本体受光部へ向けてリモコン操作でHDBaseT送信機に接続された映像出力機器の制御や、HDBaseT送信機に接続された映像出力機器側からLCD1015HDS本体の制御が可能。液晶は解像度1280×800、輝度350cd/m2、視野角上下左右170°、コントラスト比800:1の10.1型IPSパネルを採用している。

HDBaseT入力端子のほかにもHDMI入力端子とDC入力端子を搭載しており、映像出力機器と液晶モニター間のHDMI接続や、PoEに対応していないHDBaseT送信機との接続も行える。コンテンツの不正コピーを防止する著作権保護技術HDCPにも対応。

最大1080p60までのデジタル入力信号を液晶パネルに合わせて表示するダウンスキャン表示機能を搭載。OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)設定画面によりアスペクト比を4:3、16:9、1.85:1、2.35:1から選択可能。その他にも、ピクセル等倍表示機能、アンダースキャン表示機能、反転表示機能などを搭載している。

スタンドには、低重心無段階調整タイプを採用。スタンドを取り外した本体の厚さは約29mmで、本体背面にはVESAマウントインタフェース規格FPMPMI 75mmx75mmの壁掛け用ネジ穴を搭載。

なお、LCD1015HDSは2017年11月15日から17日の期間中に千葉・幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2017」の同社ブース(ホール4/No.4512)にて国内初公開となる。