ヒロセ電機は、ITU-R(国際電気通信連合無線通信部門)、およびARIB(一般社団法人電波産業会)に準拠し、U-SDIに対応した8K放送機器向けの光コネクタ「MF11BMT」を開発した。MF11BMTは、アストロデザイン社の新型カメラコントロールユニット「AC-4813」に採用されている。
8K放送機器において、BNC同軸コネクタは128本必要だが、MF11BMTは1本のケーブルで対応可能。放送機器用の国際規格(UHDTV関連)である、ITU-R BT.2077および、ARIB STD-B58に準拠している。アストロデザイン 事業本部 技師長 塚本氏は次のようにコメントしている。
塚本氏:従来、8K機器は多数のBNC同軸ケーブルを用いた伝送に頼っていたため、設置にとても時間がかかる、接続のミスが生じやすい、ケーブル重量が増大するなどが課題となっていました。ヒロセ電機のMF11BMTの採用によってこれらの問題が一気に解決し、8K機器でありながら通常のハイビジョン機器並の取り扱い易さとなりました。今後の8K製品に対して積極的に採用していく予定です。
なお、2017年11月15日から17日の期間中に千葉・幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2017」の同社ブース(ホール2/No.2604)にて、MF11BMTと、アストロデザインのカメラコントロールユニットAC-4813の実機を展示する。