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ブラックマジックデザインブース 360°全天球動画
RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)
DaVinci Resolveで動作する8K60pの編集グレーディングシステムを展示
Blackmagic DesignはInterBEEの初日にDeckLink 8K Proを発表。こちらのボードを搭載した8K60pの編集・カラーグレーディングシステムの展示が目玉となっていた。DeckLink 8K Proは、12G-SDIを4つ搭載し、入出力が可能なインターフェイスだ。
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今年のBlackmagic Designデザインブースの目玉は8K60pの編集カラーグレーディングシステム
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クアッドリンク12G-SDIを搭載した高性能キャプチャー・再生カード「DeckLink 8K Pro」
編集・カラーコレクションシステムのGPUはQuadro GP100。CPUよりもGPUでパフォーマンスが左右されるだろうとのことだ。ソフトはDaVinci Resolve 14 Studioを使用。無償のDaVinci Resolve 14はUHDまでだが、DaVinci Resolve 14 Studioは8kに対応している。
気になる8Kのレスポンスだが、すぐにグレーディングを行うことができる。例えば、映像を止めて輝度を上げると即イメージに反映される。コントラストを付けて再生すれば、コントラストがついた状態で即再生が可能。デモに使用した素材のコーデックはProRes 422 HQだが、ロスレスだったらさらにマシンのパフォーマンスが高くないとスムーズに再生できないだろうとの。
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タスクマネージャーを確認すると、CPUの利用率はフルというわけではないことがわかる。むしろパフォーマンスはGPUに左右されるとのことだ
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素材のプロパティを見ると、解像度は8192×3456、タイムラインを見るとコーデックはProRes 422 HQであることが確認できる
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PCにDeckLink 8K Proを搭載。4つの出力をコンバーターに接続
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4本のSDIをHDMIに変換
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4本のHDMIをモニタに接続
価格改定や機能を強化したミニコンバーターを展示
InterBEEと初日に6G-SDIに対応したMini Converterの新製品も2種類発表された。1つがSDI to HDMIとその逆のHDMI to SDIモデル。外観は従来製品と同じだが、ヒートシンクの改良で熱を持たなくなり、3D LUTが搭載して価格を見直した。
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新しくなった「Mini Converter HDMI to SDI 6G」と「Mini Converter SDI to HDMI 6G」
Micro Converterの価格改定を発表。パワーサプライを別売にして、その分価格を従来の半額を実現。会場では新価格で展示をしていた。
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Micro Converter HDMI to SDIは税別4,980円で、Micro Converter SDI to HDMIは税別5,980円
幅広く機能を強化した「Micro Studio Camera」
Micro Studio Cameraは、アップデートによって720pフォーマット(50/59.94/60fps)をサポート。720pはヨーロッパ、さらにはアメリカの一部の放送局のHD規格。また、イメージ処理を強化し、暗い場所での撮影時にパフォーマンスが向上。外部収録でRAW対応やPTZ制御がサポートされたためカメラヘッドの位置をカスタムリモートコントロールで調整できるようになった。
特に気になるアップデートはRAW収録で、SDIからHyperDeck、もしくはDeckLinkに繋いた場合にRAW収録ができる。ただし、ディベイヤーをする機能はDaVinci Resolveにはないので、ディベイヤーの機能については独自で検証をする必要があるという。
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Micro Studio CameraやBlackmagic Micro Cinema Camera向けの、Blackmagic Camera 4.7アップデートをリリースした
今年のNABで発表されたDaVinci Resolve 14ももちろん展示されていた。DaVinci Resolveデモ担当の方によると、まだDaVinci Resolveの編集機能で編集をする人は少ないが今後は増えてくるのではないか、と語っていた。DaVinci Resolve 14で編集することでコンフォームが不要となり、今までタイムラインが再現できなくて困っていたユーザーは、そういったトラブルに悩まされることがなくなるだろうとのこと。
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DaVinci Resolve 14のセミナーもかなりの頻度で行われていた
また、DaVinci Resolve 14の編集機能はすでに必要な機能は揃っており、Final Cut Proをかなり意識したインターフェイスを採用している。これまでFinal Cut Proを使っていた人には馴染みやすいインターフェイスではないかとも話をしていた。
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Fairlightのパネルを使った展示も行われていた
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