富士フイルムブース 360°全天球動画

RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

高解像度かつ1.98kgの軽量化を実現したズームレンズ「UA24×7.8BE」

富士フイルムブースで注目したいのは3製品。まず1つ目が2018年1月に発売する「UA24×7.8BE」の国内初出展。富士フイルムのスタジオ・中継制作レンズやポータブルレンズには、画質を重視した「4K Plus Premier」シリーズと、価格と運用性を重視した「4K Premier」シリーズのラインアップがあるが、UA24×7.8BEは「4K Premier」シリーズに該当する新レンズだ。

広角7.8mmから187mmまでカバーする24倍高倍率ズームレンズで、4Kの性能も十分に発揮できるのが特徴。4K Plus Premierのレンズは2キロを超えるが、UA24×7.8BEは1.98kgの軽量化を実現し、全長も従来の4Kレンズにくらべて短くなっている。そのため、カメラマンがフィールドでかついだ際に、重心が後ろにくるので疲れにくいのも特徴だとしている。

MKレンズでENGのショルダースタイルやワンマンオペレーションスタイルを実現

MKレンズは2組展示していた。1つは、「PXW-FS7」と「MK 18-55mm T2.9」の組み合わせにChroszielのズームサーボを付けた展示。MKレンズはマニュアルレンズだが、PXW-FS7と組み合わせてENGのショルダースタイルとしても使用できるのをアピールしていた。

もう1組は、「PXW-FS5」と「MK 50-135 T2.9」の組み合わせ。小型カメラヘッドのPXW-FS5に980gのMK 50-135 T2.9との組み合わせはハンドヘルド、もしくはワンマンオペレーションスタイルで使えることをアピールしていた。

待望の富士フイルムのデジタル一眼に対応したXシリーズのMKレンズを展示

今年2月にMKレンズを発表した際に開発を発表していた富士フイルムのデジタル一眼に対応したXシリーズのMKレンズの開発モデルを参考展示した。

Xミラーレスデジタルカメラの「X-T2」は4K動画の撮影が可能。そのボディにカスタムのリグとXマウント版のMKレンズを組み合わせて、本格的な撮影にも対応できることをアピールしていた。

リグと組み合わせた様子。こちらのMKレンズは最終品と異なるデザインとのこと

Eマウント版とXマウント版のMKレンズは、光学系は同じで、一番大きな違いは電気接点の有無になる。Eマウント版のMKレンズは電気接点はなく、レンズ情報のやり取りは行われなかったが、Xマウント版MKレンズは電子接点を搭載する。また、Eマウント版にはなかったスタンドもつく予定だ。

Xシリーズデジタルカメラには、色調や階調をコントロールできる「フィルムシミュレーション」を搭載している。Xマウント版MKレンズがリリースされれば、フィルムシミュレーションを使って動画の撮影ができるようになる。今後はXマウント版のMKレンズとフィルムシミュレーションを組み合わせた動画に注目といったところだ。

Xシリーズデジタルカメラに搭載されている色再現性と階調表現をフィルム取り替える感覚で設定できる「フィルムシミュレーション」

ブースでは栁下隆之氏が実際にXマウント版MKレンズと「X-T2」を使って撮影した動画が公開されていた