[InterBEE2017]Harmonicブース 360°全天球動画
RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)
4K/UHD素材伝送、送出プレイアウトなどのワークフローを展示
Harmonic Japan合同会社は、HDやUHD、HDRなどの高画質放送インフラに対応した製品をはじめ、スマートフォンやタブレット端末まで多様化する解像度や配信コーデックなどに対応した各種ソリューションを出展した。
ビデオ配信にソフトウェアソリューションを採用することで、ライブ配信とオンデマンド配信の両方で高画質かつ低遅延のストリーミングが行え、運用効率の向上やコスト削減、新しいマルチスクリーンサービスの市場投入に柔軟に対応可能。また導入期間短縮などを実現するための各種ソリューションやUHD-HDRやHEVCなど、新しいフォーマットやコーデックを効率的に採用し、低ビットレートでありながら画像品質を維持しながら配信を行うシステムを提案していた。
今回は、主にOTTアプリケーションのビデオ制作や放送配信ワークフローを行うメディア処理プラットフォームVOSクラウドやOTTで従来の放送レベルのQoEを実現できるOTT最適化ソリューション、4K/UHD素材伝送、送出プレイアウトなど放送ワークフローの一体化を可能にする4Kプレイアウトエンコードなどを出展した。
4K/UHD素材伝送、送出プレイアウト、放送ワークフローのコーナーでは、Spectrum X送出メディアサーバーのUHDプレイアウトから、ViBE CP9000エンコーダの素材伝送、PURE Compression Engineを搭載したElectra Xエンコーダを使用した放送エンコード、RD9000による受信・デコードまで、ワークフローのあらゆるステップを網羅することでUHD-HDR関連サービスにおいて効率的な配信を実現。SD、HD、UHDフォーマットおよびMPEG-2、MPEG-4 AVC、HEVCのコーデックをサポートしており、128ビットDVB CSA3暗号化によるUHDブロードキャストサービスを配信するセキュアなストリーム処理ソリューション
Electra Xエンコーダは様々なコーデックに対応し、ノードツリーによる設定で直感的な操作が可能
クラウドメディアプロセッシングのコーナーではクラウド上のエンドツーエンドメディアプロセッシングによるワークフローをデモした。VOS CloudやVOS 360 SaaSソリューションにより、放送・OTTサービスの準備立ち上げ期間をわずか数時間に短縮し、迅速なサービス開始を実現可能で、プレイアウトやライブ配信、タイムシフト視聴、ビデオオンデマンド(VOD)などをクラウドネイティブのワークフローで解決することが可能
VOS CloudおよびVOS 360は、プレイアウト、グラフィック、トランスコーディング、暗号化、配信というメディア処理の基本機能に適合する6つの主要なサービスを搭載。VOS 360は従量制料金を採用したサービスで、Harmonicによって24時間年中無休で管理・運営されるタイプのものとなっている。
OTT QoE最適化ソリューションのコーナーでは、EyeQ ビデオ圧縮最適化ソリューションにより、配信帯域を最高50%削減することで、CDNの配信コスト削減を可能にし、低遅延や少ないバッファリング、より良いQoEによるサービスの差別化を実現可能なワークフローを紹介。Harmonic PURE Compression Engine用のオプション機能であるEyeQにより、人間視覚システム(HAS)の機能を活用し、低ビットレートであらゆるデバイス上での優れた視聴体験ができるビデオ符号化を最適化する革新的なソリューションで、視覚的に何ら遜色なくビットレートの削減が可能
EyeQは、画像およびシーンレベルの定量測定値の擬似リニアスケーリングに依存せず「品質認識」を採用してリアルタイムのビジュアル品質を測定。その後、ループ内のAIがコーデックの重点を置くべきビットに導く。それらのフォーカスビットが視聴者に対して最も重要なものとなり、重要度の低いビットが削減され、品質目標を達成するのに必要なビットのみを使用することでビデオ帯域が大幅に節約される