株式会社朋栄は、セキュリティ用IPカメラに対応したマルチビューワ「MV-16-SIP」を2018年2月末に発売する。希望小売価格はオープン。

MV-16SIPは、1Uのハーフラックサイズの筐体で、PCを接続することなくセキュリティ用IPカメラの映像を1画面で最大16分割まで表示可能なマルチビューワ。セキュリティカメラがONVIF Profile S規格に対応していれば、IPカメラを検索し、カメラからの映像/音声ストリームを最大64台まで自動認識するほか、カメラのパン/ティルト/ズーム操作も可能になる。ONVIF Profile S規格に対応していないIPカメラであっても、ストリームURLを指定することで映像ストリームを入力することができる。

出力は、HDMI出力が標準となり、オプションでアナログコンポジットやSDI出力も利用可能。IPカメラ映像の4分割表示、9分割表示、16分割表示の画面分割表示に対応するほか、指定したIPカメラ映像をフル画面表示や、16台の映像を順番にフル画面表示するシーケンシャル表示にも対応。出力映像への日時表示の追加や、各入力映像に対しておりタイトルを追加表示することができる。タイトルは漢字表示にも対応しており、エッジ追加やカラー変更にも対応。

各種設定は、同じネットワーク内にあるPCやタブレットのWebブラウザを使用して行う。設定後は、Webブラウザを使用することなく、MV-16SIPの前面パネルを使用して表示を切り替えることができる。IPカメラ映像に音声が含まれる場合、任意の映像の2チャネルの音声(音声は2チャネル同一のもの)をHDMI出力にエンベッドして出力可能。

また、アナログデジタル入出力基板MV-16SIPIOをオプション搭載することで、アナログコンポジット入力3系統、アナログコンポジット出力1系統、SDI出力1系統、アナログオーディオ出力1系統を利用できる。SDI出力においては、HDMI出力と同様に、2チャネルの音声(音声は2チャネル同一のもの)をエンベッド可能。

その他にも、MV-16SIPを用いることで、IPカメラを既設のベースバンドシステムに組み込んだり、ビデオスタビライザや画質改善装置など、信号処理機器をIPカメラ映像に適用することも可能だとしている。