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Blackmagic Designの発表によると、株式会社ピーエイアイエヌティが「LIMITS デジタルアートバトル」と呼ばれるイベントに、Micro Studio Camera 4K、ATEM Television Studio Pro HD、MultiView 4、UltraStudio 4K、Smart Videohub 12×12、Video Assistを使用しているという。

LIMITS デジタルアートバトルは、バトル直前に決まるテーマを20分以内にアーティストが専用PCのディスプレイ画面に直接的にアートを書き込み完成させ、数名の審査員とオーディエンスの投票で勝敗を決定するという新しいアートのエンターテインメント。1対1で対決をし、アーティストのスピード、発想力、クリエイティビティが試される20分間のバトル。

LIMITS デジタルアートバトルは同社が2015年に大阪で初めて開催し、現在は大阪だけでなく東京や、アメリカ、アジアの国々でも開催されている。2018年5月には各国の優勝者が東京に集結して世界大会を開催予定。これらのイベントはYouTube Liveをはじめ、Fresh!などの映像配信サイトでも生配信されている。

企画制作を担当している同社 取締役の伊丹谷大介氏は、同イベントを大きくすべくピーエイアイエヌティを立ち上げ、デジタルアートバトルの活動を中心に、世界大会の運営およびネット配信、地域のイベント開催、アーティストのマネージメントを行っている。

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同イベントのワークフローには、 2人のアーティストが書き込こむPCのHDMI出力をVideo Assistに入力し収録およびモニタリングを行っている。そのVideo AssistでSDIに変換した出力と、スタジオで撮影している2台のMicro Studio Camera 4Kの、HDMI出力をMini Converter HDMI to SDIに変換した出力をSmart Videohub 12×12を介し、MultiView 4で四分割された映像をATEM Television Studio Pro HDに送っている。メインモニターには、プレイヤー2人のPCの制作ディスプレイ画面とMicro Studio Camera 4Kで撮影しているプレイヤーの表情や、手元の映像が4つ再生される。そして、再生したい映像をMacからUltraStudio 4Kに入力をし、ATEM Television Studio Pro HDに送りスイッチングをしている。

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株式会社ピーエイアイエヌティ 取締役 伊丹谷大介氏

伊丹谷氏:私たちは、各地域でイベントを開催しており移動することがとても多いため、コンパクトかつフットワークの軽い機材を揃える必要があり、機材の取捨選択して行く中でBlackmagic Design製品に辿りつきました。Blackmagic Design製品なしには、最小限の機材でこのシステムを構築することができなかったですね。機材ブースが非常にシンプルになりました。また、製品はデザインがスマートでかっこいいものが多く、ステージに上げても見栄えが良いだけでなく、安定した運用ができるので信頼が置けます。

ATEM Television Studio Pro HDが全てのシステムの中心となっています。会場のスクリーン、配信のメインのスイッチャーとして機能しています。プログラムアウトが多くとても助かっており、グリーンバックやクロマキー、テロップの機能はとてもよく使います。機能性の多さがATEM Television Studio Pro HDの導入の決め手です。

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伊丹谷氏:Video Assistは各PCの確認用に使用しています。Video Assistはとても重宝しており、ビューワー、収録機能以外にも、コンバーターとしても使用しています。HDMIの出力が多い中で、最小限の機材で構築するためにコンバーターの役割も果たしてくれるVideo Assistは使い勝手がすごくいいです。

プレイヤーの表情や手元を撮影するために使用したMicro Studio Camera 4Kは、リモートで操作でき、コントロールが集中的に管理できるので、ディレクションがとてもしやすく助かりました。カメラ本体が小さいので、撮り回しがしやすいのもメリットに感じています。手頃な価格にも関わらず、素晴らしい画質を得ることができます。

私たちは、このシステムを導入したスタジオを作っています。アーティストがいつでもクリエイティブな作品を簡単に配信、収録ができる場所を作り、世界に発信してほしいと思っています。特に、若い世代のアーティストにグローバルに活躍してほしいです。スタジオで学生さん向けの授業やセミナーなど今後、開催していく予定です。

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