Harmonic社の発表によると、NBCスポーツグループの一部門であるNBC Olympicsが、2月9日~2月25日に韓国・平昌で開催された第23回冬季オリンピックの番組制作に、HarmonicのMediaGrid共有ストレージ・システムと、Spectrum MediaDeck統合メディアサーバーを採用したという。
Harmonic MediaGrid
NBC Olympicsは、ブロードキャスト、オン・デマンド、デジタル、ニュースオペレーション、長期用アーカイブなどさまざまな番組制作アプリケーションにHarmonic社のソリューションを活用。NBC Olympicsが平昌で採用したHarmonic Spectrum MediaDeckメディアサーバーは、すべての収録素材に対してオン・ザ・フライ・キャプチャとプロキシ生成を実現。Harmonic MediaGrid共有ストレージ・システムは、平昌の国際放送センターにあるNBCのスタジオ内と、米国コネチカット州スタンフォードのNBC Olympics本社に設置された。
NBC Olympicsのデジタル・ワークフロー・システム担当ディレクターJim Miles氏は次のようにコメントしている。
Miles氏:10年以上にわたり、Harmonic社のメディアサーバーと共有ストレージシステムは、オリンピックにおけるコンテンツ取得と番組制作ワークフローの要となってきました。NBC Olympicsが行う平昌オリンピックの放送ではHarmonic社の機器が、開催地から複数のリニア放送テレビチャンネルへ、今までのどの冬季オリンピックよりも多くのコンテンツの配信を実現します。
Spectrum MediaDeck
NBC Olympicsの番組制作ワークフローにおいて、Harmonic MediaDeckメディアサーバーは、開催地から送信される60ものフィードを同時に収録し、現地で制作されたオリンピックコンテンツに対し60以上の追加チャンネルをスタンフォードの施設のNBCスタッフが独立して制御できるようにした。同時収録された各プロキシは、スタンフォードの施設に設置された2台目のMediaGridストレージに2つの10ギガビット回線で接続されたHarmonic MediaGridストレージシステム上で、リアルタイムに複製されるという。平昌のMediaGridシステムで作成された高解像度のコンテンツは1分以内にスタンフォードのMediaGridシステム上で複製され、ストリーミング、VOD、従来のブロードキャスト編集に即座に使用可能。