株式会社朋栄は、4K UHD最大80入力まで対応可能な3M/Eビデオスイッチャー「HVS-6000」を2018年6月末に発売する。価格はHVS-6000のシステム構成により異なる。また、32入力まで対応可能な2M/Eビデオスイッチャー「HVS-6000M」を2018年末に発売予定。価格は税別1,495万円から(2M/EコントロールパネルHVS-2240OU、リダンダント電源を含む)。

HVS-6000/HVS-6000Mは、HDビデオスイッチャーHVS-2000のノウハウを継承しながら、その運用、操作、制御を変更することなく4K UHDシステムへスムーズに移行させ、安定した運用を可能にすることを目指して開発したビデオスイッチャー。全ての入出力を12G-SDIに対応させ、全てのプロセスを4K処理させるよう新たに設計を行い、HD/4K UHDのいずれの運用においても、同一の入出力数、M/E数、キーヤー数での利用を可能にしている。将来的にはVideo over IP入出力カードの開発も予定して製品構造から見直し、将来のIPビデオ素材の共存にも対応できる、拡張性に優れたビデオスイッチャーだとしている。詳細は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

■標準構成は24入力/24出力/16AUX出力の2M/Eスイッチャー
標準構成のHVS-6000/HVS-6000Mは、24入力/24出力/16AUX出力の2M/Eスイッチャーとして提供されます。HVS-6000は、12Uの筐体に入力用スロット5基と入出力用スロット2基を持ち、オプションの入力拡張カード・出力拡張カードを挿入することにより、8系統単位で入出力を自由に増設できます。さらに、M/E用スロットにM/E機能拡張カードを追加することで、最大80入力/32出力または64入力/48出力、32AUX出力の3M/Eスイッチャーを実現します。HVS-6000Mは、7Uの筐体に入力拡張カードを1枚増設することで32入力を実現することが可能です。HVS-6000/HVS-6000Mともに、キーヤーは1M/Eあたり4つ利用でき、その全てで2D DVEを利用することが可能です。BKGDには、3D DVEを搭載し、HD同様の3D DVEトランジションやパース付き2チャネルPinPパターンも標準で利用できます。このほか、マルチビューワー(MV)/DSK用スロット1基にMV/DSK拡張カードを搭載することにより、マルチビューワー機能またはDSK機能を強化することができます。

■3種類のコントロールパネルとWeb GUIを活用可能
コントロールパネルは、HVS-2000用のメインコントロールパネルを利用することができ、2M/EタイプのHVS-2240OU、3M/EタイプのHVS-3320OU、発注時にボタン数やレバーの配置を変更することができるHVS-3355OUの3種類を用意しています。このほか、ラックサイズのコントロールパネルHVS-2120ROUも提供予定です。コントロールパネルには、外部モニターを接続することができ、大型GUIで多くのパラメーターを一覧表示しながら、素早く設定することを可能にしています。ブラウザ上でWeb GUIを使用する簡易オペレーションにも対応しており、携帯・タブレットからコントロールすることも可能です。

なお、HVS-6000は2018年4月9日から12日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2018の同社ブース(セントラルホール/C5117)にて展示予定。