株式会社朋栄は、2018年4月9日から12日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2018に出展する(セントラルホール/C5117)。

今年も「FOR-A World of Possibilities(無限の可能性に向けて)」をテーマに掲げ、ブース内を7つのエリアに分け、IPや12G-SDI、HDRや広色域などの各種製品/ソリューションの展示を行う。3月16日には東京・恵比寿にある同社本社にて、NAB2018出展内容の事前説明会が開催された。

NAB2018の出展概要とコンセプトについて話す、株式会社朋栄代表取締役社長 清原克明氏

NAB2018の主な出展製品と、HVS-6000についての紹介、説明を行う株式会社朋栄企画室 企画室 白鳥貴之氏

6月末に発売となる4K UHD最大80入力が可能な3M/Eビデオスイッチャ「HVS-6000」。2018年末には32入力まで対応可能な2M/Eビデオスイッチャ「VHS-6000M」を発売する

説明会会場ではHVS-6000とコントロールパネルHVS-3355OUを組み合わせたシステム展示となっていた

同社が取り扱うDejero・Pixellotついての紹介、説明を行う株式会社朋栄企画室 執行役員 企画室 室長 田上博明氏

同社が取り扱うカナダ・Dejero社製品。写真左からライブストリーム用モバイルトランスミッタ「Dejero EnGo」、HEVC対応4チャネルサーバ「Dejero WayPoint」、HEVC対応エンコーダ/トランスミッタ「Dejero PathWay」

イスラエル・Pixellot社のカメラシステム「Pixellot S」は、試合映像をコストをかけずに6K品質映像としてクラウド収録し、Pixellot社が独自開発した技術により、パノラマ映像から選手のいる範囲を自動的に認識し、トラッキングして、ゴールシーンなどのハイライトを自動的にズームアップして収録を行う。また、これらのハイライトを集めたダイジェスト映像も生成するオートマチックハイライツ機能や、HD映像やライブ映像、試合後の映像をカット編集する機能なども搭載している

(以下、同社プレスリリースより引用)

1.ライブプロダクションエリア
スタジアム、アリーナ、ホールなど、ライブ会場内の大画面演出を想定したライブ制作ソリューションを出展します。Odyssey製ビデオサーバ、ClassX製リアルタイムCG製品、IPカメラを組み合わせながら、コストパフォーマンスに優れたソリューションとして展示します。

  • 4K対応ビデオスイッチャHVS-490
  • 4K対応マルチビューワMV-4300
  • IPカメラ対応マルチビューワMV-16SIP[新製品]
  • マルチフォーマットルーティングスイッチャMFR-3000
  • マルチチャネルシグナルプロセッサFA-505

2.スタジオプロダクションエリア
4K制作に対応する朋栄のスイッチャーラインアップを一堂に展示します。

  • コンパクトビデオスイッチャHVS-100
  • 4K対応ビデオスイッチャHVS-490/HVS-2000
  • 12G対応ビデオスイッチャHVS-6000[新製品]

3.カメラステージエリア
ステージにおいてライブパフォーマンスを行い、4K高速度カメラをはじめとするライブやスポーツ中継に欠かせない製品を紹介します。システムに応じて、異なる映像フォーマットを統一させるためのフレームレートコンバーター製品や、カラーコレクター製品も出展します。新開発の高速度カメラも展示します。

  • フル4K高速度カメラFT-ONE-LS-12G
  • 4K切り出し装置ZE-ONEA[新製品]
  • リアルタイムフラッシュ軽減装置RFC-ONE[新製品]
  • 高機能カラーコレクタDCC-8000[新製品]
  • フレームレートコンバータFRC-9000
  • フレームレートコンバータInSync MCC-4K
     [InSync Technology Products製]

4.バーチャルセット活用エリア
バーチャルシステムのオペレーションを実際に確認いただけるステージ・システムを展示します。

  • バーチャルシステムInfinitySet Lite[Brainstorm製][新製品]
  • センサーレスバーチャルシステムVRCAM-NX[新製品]

5.IP/12G-SDIエリア
最先端技術展示として、スタジオサブや回線設備で利用可能な最新製品/ソリューションを展示します。

  • 12G対応ビデオスイッチャHVS-6000[新製品]
  • 12G対応ルーティングスイッチャMFR-6000[新製品]
  • 12G対応マルチビューワMV-4320
  • 12G/IP対応ビデオサーバMBP-1000VSシリーズ[新製品]
  • 12G対応アップ/ダウンコンバータUSF-106UDC-12Gなど
    各種12G対応モジュール製品[新製品]
  • 12G対応マルチパーパスシグナルプロセッサFA-9600
  • IPゲートウェイUSF-10IPシリーズ
  • 12G/IP対応信号発生器ESG-4200[朋栄YEMエレテックス製][参考展示]
  • ベースバンド/IP混在統合管理・監視・制御システム[参考展示]

6.HDRソリューションエリア
次世代映像制作に欠かせない機能となりつつあるHDR(ハイダイナミックレンジ)にフォーカスし、HDR対応シグナルプロセッサーを紹介します。

  • 12G対応マルチパーパスシグナルプロセッサFA-9600

7.ファイルベース/信号処理/富士通ソリューションエリア
伝送された映像のアーカイブ製品や、大容量になる次世代映像制作のバックアップ製品、コーデック製品などを一堂に集めたエリア。米国にて販売代理店である富士通製品も展示します。

  • 4K対応ビデオライタFVW-700-4K[新製品]
  • LTO-8対応LTOサーバLTS-80[新製品]
  • 遅延時間調整装置EDA-2000[朋栄YEMエレテックス製][新製品]
  • IPチェンジオーバースイッチャIPS-6200[朋栄YEMエレテックス製]
  • H.265/HEVC対応エンコーダ/デコーダIP-HE950[富士通製]

この他にも、多数の製品/ソリューションを出展します。

朋栄YEMエレテックスは「4K・8K機材展」へ出展

また、同社の関連会社である朋栄YEMエレテックスは、4月4日~6日ビッグサイトで開催される「4K・8K機材展」へ出展する。同展示会への出展に伴い、同社ブースでの展示製品の紹介も行われた。

株式会社朋栄YEMエレテックス 取締役 統括部長 井伊一文氏

同社ブースでは、12G-SDI対応 4K信号発生器「ESG-4100」、8Kリニアマトリクス色域コンバータ「LMCC-8000A」、ビデオ・オーディオ遅延測定器「EDD-5400」を展示予定。

12G-SDI対応4K信号発生器「ESG-4100」。4K信号(UHD 3840×2160p、フル4K 4096×2160p)に対応。HD信号も同時出力可能だ